わけあり商品

わけあり商品とは

わけあり商品とは、商品の機能性以外の理由で規格外となった商品のことです。見切り品やB級品とも呼ばれます。

その意味合いは分野や用途によって大きく異なりますが、一般的には、型落ち品、新古品、展示品処分品、傷物、不揃いサイズなどの理由で規格外とされ、通常の販売ルートでは流通しないものを指します。ただし、見た目の問題だけで機能的には問題がないものが、わけあり商品として扱われることが多いです。

食品におけるわけあり商品

食品の場合、形の悪い野菜や、ビスケットなどの焼き菓子の割れ物、商品ロスになったものなどが含まれます。煎餅やあられの「久助」と呼ばれる商品も、この一種です。古くからあるものとしては、パンの耳や魚の切り出し品などが挙げられます。

生産者にとっては、廃棄にかかるコストを削減できるというメリットがあります。一方、消費者にとっては、瑕疵や欠点を理解した上で、安価に購入できるという利点があります。アウトレットモールや工場の直売所、その他の販売店などで格安で販売され、時には試食用として使用されたり、無料で配布されることもあります。

その他のわけあり商品の例

本来はセットになった商品を分解し、単品で販売するもの
原材料が余ったため加工して販売するもの
収穫・漁獲直後に充填作業を行う際、鮮度を優先させるため違う品目の箱に詰めざるを得なかったもの
熟練度の比較的低い者が修練の一環として製造させたもの
不良品を再調整した結果、品質基準を満たさなくなったもの

わけあり商品の注意点

近年では、わけあり商品のみを取り扱うインターネット上のショッピングサイトが人気を集めています。割安感から人気が高まっていますが、必ずしも価格に見合った品質であるとは限りません。中には、わけあり商品への注文が多く、本来は正規品として販売できる商品を、あえて規格外相当にして販売しているケースも見られます。

見切り品との違い

消費期限や賞味期限が近づき、売れ残りによる廃棄（食品ロス）を避けるために値下げされた商品は、「見切り品」と呼ばれます。これらは、「わけあり商品」や「B級品」とは区別されます。

わけあり商品は、賢く利用すればお得な商品ですが、購入の際には商品の状態をよく確認し、納得した上で購入することが大切です。

関連項目

形式主義
ダンピング
無印良品 - 発足当時「わけあって、安い。」をキャッチコピーとしていた。

もう一度検索