わたがし (back numberの曲)

back number シングル「わたがし」詳細解説

2012年、back numberからリリースされた6枚目のシングル「わたがし」。5thシングル「日曜日」から約2ヶ月という短いスパンでのリリースとなりました。

このシングルは、バンドの代表曲の一つとして高い人気を誇ります。その人気の秘密は、楽曲の持つ繊細なメロディーと、切なくも温かい歌詞にあります。

ジャケット写真とプロモーションビデオには、女優の山本美月さんが出演。彼女の透明感のあるイメージが、「わたがし」の世界観を見事に表現しています。

楽曲について

全楽曲の作詞・作曲は、back numberのボーカル、清水依与吏さんが担当。編曲は基本的にback number自身が行っていますが、「わたがし」のみ、soundbreakersとの共同編曲となっています。

表題曲「わたがし」は、後に3rdアルバム『blues』にも収録されました。この曲は、TBS系「COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV」2012年7月度のオープニングテーマとして起用され、多くの視聴者の耳に届きました。

カップリング曲には、「平日のブルース」と「君の代わり」が収録されています。「平日のブルース」は、メ〜テレ「ドデスカ!」の番組テーマ曲として使用されました。

さらに、各楽曲のインストゥルメンタルバージョンも収録されており、楽曲の構成や演奏をじっくりと楽しむことができます。

「わたがし」誕生秘話

清水依与吏さんによると、「わたがし」は、2011年の年末、バンドの解散を真剣に考えた時期に生まれた曲とのことです。パーキングエリアに車を停めた際、外を見渡すと雪景色が広がり、その情景の中でメロディーが浮かんだそうです。そのメロディーを元に編曲を進めていくうちに、制作活動の楽しさを再び感じ、バンド継続への希望を見出したと言われています。

彼はこの「わたがし」のメロディーについて「自身を救ってくれたメロディー」と表現しており、楽曲に込めた想いの深さがうかがえます。このエピソードは、音楽活動における苦悩と再生、そして楽曲に込められた強い思いを物語る、感動的な逸話です。

まとめ

「わたがし」は、back numberの転換期とも言える時期に生まれた、重要な楽曲です。バンド解散の危機を乗り越え、新たな一歩を踏み出すきっかけとなったこの曲は、聴く者に希望と勇気を与える力強いメッセージを含んでいます。楽曲の繊細さ、美しいメロディー、そしてその背景にある物語を知ることで、「わたがし」はさらに深く心に響くものとなるでしょう。

シングル全体を通して、back numberの音楽性と才能が凝縮された作品であり、彼らの代表曲として長く愛され続ける理由がよくわかる内容となっています。

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