わたしの青い鳥

「わたしの青い鳥」についての詳細

桜田淳子のシングル「わたしの青い鳥」は、1973年8月にリリースされたもので、彼女の3枚目のシングル作品です。この楽曲は、当時の音楽業界において非常に高く評価され、多くの称賛を受けた代表的な作品となりました。特に、第15回日本レコード大賞では最優秀新人賞を受賞し、第4回日本歌謡大賞では放送音楽新人賞も獲得しました。このように、その年の音楽賞を総なめにする結果となり、桜田淳子の名前は広く知られることになりました。

楽曲の歌詞に関する興味深いエピソードがあります。当初、サビの部分は「ランラランラン」とされていましたが、作曲を担当した中村泰士は「青い鳥の鳴き方はクッククックだ」との理由から、阿久悠に相談することなく書き換えてしまいました。この創作過程については、2009年に放送されたサンテレビの『ミュージックカフェ夢中人』で中村自身が明かしました。しかし、阿久悠は、メロディーが先に決まっており、その時点で既に「クッククック」が含まれていたため、変更することができなかったと述べています。彼にとっては、この部分が運命的であったと認識されているようです。二人の見解の違いが、クリエイター同士の対話の重要性を物語っています。

また、この楽曲は様々なメディアでも使用されています。特に、TBSのテレビ番組『ウルトラマンタロウ』の第49話「歌え!怪獣ビッグマッチ」では、歌好きの怪獣オルフィがカーン星人から解放されるシーンで流れるなど、印象的な瞬間を演出しました。

さらに、人気コメディ番組『オレたちひょうきん族』のコーナー『タケちゃんマン』では、明石家さんまがビートたけしに触発されてこの曲を歌い、「クワックワックワックワァ〜」と鳴くギャグが展開されました。その結果、ブラックデビルの正体が明らかになるというユーモア溢れる展開が話題となりました。ひょうきん族の最終回でも、この曲が登場し、その影響力を示しました。

このシングルには、同時収録として「恋人になって!!」も含まれています。全ての楽曲は作詞に阿久悠、作曲に中村泰士、編曲には高田弘が携わっています。特に「わたしの青い鳥」は、その美しいメロディと心に残る歌詞で、今も多くの人々に愛され続けています。

さらに、この楽曲は後にさまざまなアーティストによってカバーもされています。たとえば、1989年には磯崎亜紀子がオムニバスアルバム『キューティーズ・イン・バリエーション』で、1997年にはD&Dが阿久悠トリビュート・アルバム『VELFARRE J-POP NIGHT presents DANCE with YOU』で、そして2008年にはモーニング娘。がアルバム『COVER YOU』でカバーするなど、多くの歌手に影響を与えていることが伺えます。

桜田淳子の「わたしの青い鳥」は、音楽界の歴史の中でも特に輝かしい瞬間を作り出し、世代を超えて愛される楽曲として位置づけられています。

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