わっしょい百万夏まつり

わっしょい百万夏まつりの魅力

わっしょい百万夏まつり（わっしょいひゃくまんなつまつり）は、福岡県北九州市小倉北区で毎年行われる夏の大祭です。この祭りは、1973年に社団法人北九州青年会議所が始めた「まつり北九州」を前身としており、その後1988年に北九州市の市制・政令市25周年を祝してスタートしました。

祭りの概要

祭りは毎年9月の第3土曜日と日曜日に行われ、観客は市内や県外から150万人以上が訪れます。主催は北九州市、北九州商工会議所、北九州青年会議所などからなる「わっしょい百万夏まつり振興会」です。毎年異なるテーマが設定され、2023年のテーマは「笑顔咲く～希望あふれる市民のまつり～」でした。

この祭りの実施には約1億円の予算がかかり、その多くは地域企業や市民からの協賛金で賄われています。北九州市は五つの市が合併してできたため、当初の理念では「旧5市意識」を取り除き、市民が一つになることを重視していました。

過去の開催

2020年は新型コロナウイルスの影響で、初の延期が行われ、オンライン形式での開催に切り替えられました。2021年もオンラインでの開催となり、2022年は有観客での開催が実施されました。2023年には、開催期間が3日間に延長され、より多くのプログラムが展開されました。

祭りの見どころ

祭りの目玉イベントには、地域各地の祭りが集結する「夏まつり大集合」があります。これには、門司大里電照山笠、小倉祇園太鼓、曽根神幸祭、若松五平太ばやし、八幡東ねぶた、黒崎祇園山笠、戸畑祇園大山笠といった、地域を代表する祭りが参加し、賑やかな雰囲気を作り出します。

また、メインイベントの一つが「百万踊り」で、地元企業や団体から約10,000人が参加します。この踊りの練習は事前に行われ、華やかな衣装を身にまとった参加者たちが街を踊り歩きます。テーマソングは長年、日野美歌の『燃えろみんなの北九州』が使われていましたが、2012年からは新曲『いいっちゃええっちゃ北九州』が導入されました。

さらに、観客を惹きつけるのが「わっしょいYOSAKOI北九州」です。これは、高知のよさこい祭りを基にしたもので、2003年から始まり、年々参加団体が増えています。

花電車と花火大会

祭りを彩る要素として、西日本鉄道による「花自動車」の運行もあります。これは美しい花や電飾で飾られた専用車両で、夜には豪華にライトアップされ、多くの観客を魅了します。

祭りの最後を飾るのが、花火大会です。毎年、約3,000発の花火が打ち上げられ、その美しさで祭りのフィナーレを盛り上げます。しかし、周囲のマンションの増加により、打ち上げ高に制限が設けられ、小型化された花火が使用されるようになりました。2023年にはB'zの楽曲と花火が融合した特別なショーも行われ、観客を楽しませました。

まとめ

わっしょい百万夏まつりは、地域の結束を深め、多くの人々が楽しむことができるイベントです。その多彩なプログラムは、観光客のみならず、地元の人々の心をも惹きつけています。毎年新しい取り組みが行われ、より魅力的な祭りとなることが期待されます。

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