アイアシアタートーキョー

アイアシアタートーキョー（AiiA Theater Tokyo）

アイアシアタートーキョーは、東京都渋谷区神南に位置していた劇場で、830席のキャパシティを誇ります。この劇場は、旧称渋谷マッスルシアターとして知られており、2015年からは一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会により、2.5次元ミュージカル専用の劇場「AiiA 2.5 Theater Tokyo」として運用されていました。

劇場の変遷

この劇場の始まりは、2004年に横浜市の市有地を借りて興行されていたミュージカル「マッスルミュージカル」にまで遡ります。2006年には横浜から渋谷へと移転し、2007年4月21日に「渋谷マッスルシアター」として正式にオープンしました。ここでは、モンスターズカフェを併設し、オリジナルグッズも販売されていました。

しかし、2011年には東日本大震災の影響で、渋谷区から防災上の問題点を指摘され、使用禁止となりました。その結果、公演は全て中止となり、約1年の間、劇場は閉鎖状態に置かれました。さらに、運営をしていた企業が自己破産したことで、マッスルミュージカル自体も終息を迎えました。

アイアの取得と新しいスタート

2012年9月、アイア株式会社がこの劇場を取得し、アイアシアタートーキョーとして新たに開館しました。オープニングイベントには、EXILEのUSAがプロデュースした舞台『AiiA presents EX SHOW 2012 × DANCE EARTH produced by EXILE USA』が行われ、多くの注目を集めました。

その後、2014年には日本2.5次元ミュージカル協会が劇場を専用施設として運営することを発表し、2017年までその運用を続けました。2020年の東京オリンピックに向けて、2018年には閉館の予定が発表され、最終的に2018年12月31日に幕を下ろすこととなります。

閉館後の影響

劇場閉館後、その敷地にはNHKが運営する「NHK渋谷フレンドシップシアター」が建設されました。最初は東京オリンピックのための8K映像のパブリックビューイングを前提に使用される予定でしたが、コロナウイルスの影響で計画は大きく変わりました。結局、フレンドシップシアターは2023年に解体されることとなりました。

閉館後もアイア社は劇場運営を続け、2019年には神戸市に「AiiA 2.5 Theater Kobe」をオープンさせ、さらなる成長を遂げています。

結論

アイアシアタートーキョーは、特に2.5次元ミュージカルファンにとって重要な劇場であり、多くの思い出が詰まった場所でした。その歴史は波瀾万丈でしたが、現在でもその影響は後の劇場運営に引き継がれています。

もう一度検索