アイゴッソ高知

アイゴッソ高知 (IGOSSO KOCHI)

アイゴッソ高知は、かつて高知県高知市を本拠地とし、社会人サッカーのクラブチームとして存在していた。特定非営利活動法人南国高知フットボールクラブが運営しており、2014年からは株式会社アイゴッソ高知に引き継がれた。クラブは高知県立春野総合運動公園球技場などをホームグラウンドとして使用していた。

クラブの歴史

アイゴッソ高知の起源は、戦後初期に創設された「高知農業高校OBクラブ」にまで遡る。1966年に「南国サッカークラブ」と改名され、その後1977年には四国サッカーリーグが創設されるとともに、同リーグの高知県代表チームとして活動を開始した。1996年にはスポンサーのひまわり乳業との関係から「ひまわり牛乳南国FC」へと名称変更。また1999年には地域密着型クラブを目指して「南国高知FC」と改名し、地域のサッカー活動に貢献していった。

2004年に特定非営利活動法人格を取得し、2014年には「アイゴッソ高知」として新たにスタート。セレッソ大阪や京都サンガF.C.で監督を務めた西村昭宏が、このチームの監督に就任した。 2016年1月、高知UトラスターFCとの統合が発表され、同年2月1日には高知ユナイテッドスポーツクラブ（呼称：高知ユナイテッドSC）が設立され、アイゴッソ高知の幕を下ろすこととなった。

クラブの成績

アイゴッソ高知は、南国サッカークラブやひまわり牛乳南国FC時代も含め、多くのタイトルを獲得している。特に四国サッカーリーグでは、1980年、2001年から2005年までの6回優勝を誇る。特筆すべきは2001年の全国地域リーグ決勝大会での活躍で、決勝ラウンドに進出し、最終戦で上田ジェンシャンとの試合に臨んだ。4点差以上の勝利が求められた試合で、結果は4-1であったが、最終的に昇格には届かなかった。この年はまた、天皇杯全日本サッカー選手権大会にも3回目の出場を果たしている。

ユニフォームとクラブカラー

アイゴッソ高知のチームカラーはえんじ色であり、高知県の県花であるヤマモモの色を反映している。このクラブは、2002年から2013年までアシックスを、2014年から2015年までアディダスをユニフォームサプライヤーとして採用していた。

下部組織と地域活動

2004年には南国高知FC Jr.が設立され、小学生を対象としたチームとして、高知県U-12フットサルリーグに参加し、地域の子供たちにもサッカーの楽しさを広めていた。

アイゴッソ高知の歴史は、その運営、地域貢献、サッカーの発展を通じて、高知県のサッカー文化となり、多くのサポーターに支えられていた。このクラブは高知ユナイテッドSCへの統合によって活動を終了したが、地域のサッカー界に与えた影響は現在も重要である。

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