アイスリボン

アイスリボン

アイスリボンは、日本の女子プロレス団体であり、2006年3月20日にさくらえみによって設立されました。この団体のキャッチフレーズは「プロレスでハッピー!」です。初期には、低反発マットを使用した試合形式を採用し、観客との距離が近い独特なスタイルを特徴としています。

概要

アイスリボンは、さくらえみが自身のプロジェクトとして立ち上げ、独立した団体へと成長しました。設立当初は全日本女子プロレスやジャパン女子プロレスとは異なる路線で活動し、瞬く間に人気を獲得しました。設立以降、全ての選手は生え抜きで構成されており、育成プログラムやトレーニングの仕組みが充実しています。

当初はウレタンマットを使用していましたが、後にユニエバーの青いマットへと切り替え、試合中の技の取り組みや柔軟性が求められました。コーナーポストの代わりに脚立が使われることもあり、このような工夫が運営の特徴となっています。

アイスリボンは、ドル箱アリーナとして定期的に後楽園ホールを含む様々な大規模会場でビッグマッチを開催しており、年間を通じて100以上の興行を行っています。この数は、巡業形態を取らない団体としては最多です。

選手育成と運営

選手の育成では、多くの元選手や外部の格闘家が研修生としてスキル向上を支援しています。特に、若手選手に対しては厳しいトレーニングが行われ、時には他団体の選手がトレーナー役に立つこともあります。入団プロセスにおいては、特別なテストは行われず、団体が試合やエキシビションを通して選手の能力を見極める方法がとられています。

また、アイスリボンは試合後には必ず座談会を開催し、それが次回のマッチメイクに反映されることから、観客とのコミュニケーションを大切にしています。

興行形態

試合の中では、基本的に写真撮影と動画撮影が禁じられていますが、「シャッターリボン」と呼ばれる特定の日では撮影が認められています。この配慮は、観客が試合を楽しむための工夫でもあります。

興行では様々なテーマやストーリー性を重視しており、カードの発表が遅れる傾向も見られます。一般的なヒールレスラーは少なく、選手間の世代差による抗争も少ないため、選手間の友情や協調が強調されることがあります。

マッチメイクと交流

アイスリボンは他団体と頻繁に交流を行い、特にDDTプロレスリングや大日本プロレスとの協力関係が深いです。また、女子プロレス界全体の活性化を視野に、様々な団体との合同興行が行われています。スターダムやWAVEとも交流があるものの、停滞することもありますが、アイスリボンの選手は他団体でも活躍していることが多いです。

最新の展開として、さくらえみがアイスリボンを退団後に設立したプロレスリング我闘雲舞や、新たに他団体との連携を模索し続けており、更なる発展を目指しています。

まとめ

アイスリボンは、日本の女子プロレス界において独自の位置を築いてきた団体であり、選手育成や運営方法に工夫を凝らし、観客との距離感を大切にしたイベント運営を行っています。これからも新たな試みや交流を通じて、女子プロレスの魅力を広めていくことが期待されます。

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