アイドルワイルド

アイドルワイルドとは

アイドルワイルド（Idlewild）は、スコットランド・エディンバラを拠点に活動するロックバンドです。1995年に結成された彼らは、独特な音楽スタイルと魅力的なライブパフォーマンスで知られ、様々な音楽シーンを横断しながら成長を続けています。

バンドの概要

アイドルワイルドは、これまでに30万枚以上のアルバムをイギリスで売り上げ、確固たる地位を築いてきました。激しい変動のあるUK音楽シーンで生き残りをかけたバンドとして、特に印象的なのは1998年の初めての来日公演です。その後数年は日本での活動が途絶える時期もありましたが、2007年にはブリティッシュ・アンセムズのヘッドライナーとして再び日本のファンの前に姿を現し、その存在感をアピールしました。

音楽的変遷

アイドルワイルドは、1997年のデビュー当初、既にブリットポップが終焉を迎えつつあるイギリスにおいて、自らの特色あるサウンドを追求していました。パンクバンドであった彼らは、トラヴィスのようなバラードバンドが支配する中、パール・ジャムやニルヴァーナに影響を受けたノイジーなパンク・サウンドを特徴としていました。

2000年にリリースしたセカンドアルバム『100 Broken Windows』では、パンクの要素から徐々に独自性を強め、2002年のサードアルバム『The Remote Part』では英国アルバムチャートで3位を獲得。さらに10万枚以上のセールスを記録するなど、非常に成功を収めました。しかし、2005年に発表した『Warnings/Promises』をもってEMIを離れ、インディーでの活動を始めます。

ソロ活動と再起

バンドのフロントマン、ロディ・ウォンブルは、ソロアーティストとしても高い評価を受け、スコティッシュ・フォークに関連する作品をコンスタントに発表しています。2006年にリリースされたファーストアルバム『My Secret Is My Silence』は、彼の才能を発揮した作品であり、以降もコラボレーションアルバムやセカンドソロアルバムも手掛けています。

アイドルワイルドとしても、2007年に『Make Another World』、2009年には『Post Electric Blues』をリリース。これらは自主制作として発売された後、一般流通も行われ、ファンの支持を集めました。その後、2010年に一時活動を休止しましたが、2013年に新作の制作に着手し、同年11月にはインタビューでその計画を明らかにしました。

2015年、6年ぶりの新作『Everything Ever Written』をリリースし、多くのファンから歓喜の声が寄せられました。2017年には、サードアルバムのリリース15周年を祝うライブが開催され、元メンバーもサプライズ出演するなど盛況を呈しました。

現在の活動

最新のアルバム『Interview Music』は2019年にリリースされ、同年のツアーにおいても元メンバーが復帰し、賑やかな演奏を繰り広げています。2020年には、結成25周年を祝うツアーが発表されるも、新型コロナウイルスの影響で延期が余儀なくされました。このようにアイドルワイルドは常にファンとのつながりを大切にしながら、音楽活動を続けています。

メンバー紹介

アイドルワイルドは、以下のメンバーで活動しています：

• - ロディ・ウォンブル - ボーカル (1995年-2010年、2013年-)
• - ロッド・ジョーンズ - ギター、コーラス (1995年-2010年、2013年-)
• - コリン・ニュートン - ドラム (1995年-2010年、2013年-)
• - アンドリュー・ミッチェル - ベース、コーラス (2014年-)
• - ルチアーノ・ロッシ - キーボード、コーラス (2014年-)

また、ツアー活動においては元メンバーや新しいメンバーが参加し、バンドの音楽に新たな風を吹き込んでいます。

アイドルワイルドは、結成から約30年を迎え、今後も進化し続けるバンドとして、音楽シーンに存在感を示していくことでしょう。

もう一度検索