アイハベル

アルバム『アイハベル』

『アイハベル』は、沖縄出身の音楽デュオKiroroの7枚目となるアルバムで、2018年1月24日に発売されました。この作品は、デビューから20年を迎えた記念すべきアルバムであり、前作『Wonderful Days』から実に12年2ヶ月ぶりのリリースとなります。『アイハベル』のタイトルは沖縄の方言で「美しい蝶」という意味を持ち、その名の通り、心に響く美しい音楽を提供しています。

本作は、初めてのセルフ・プロデュースによって制作されています。これは、彼らが自身の音楽的アイデンティティをさらに強め、自分たちの声を直接リスナーに届けるための重要な一歩といえるでしょう。また、同日にリリースされた『キロロのいちばんイイ歌あつめました』のリマスター盤とともに、彼らの20年の音楽の軌跡を振り返る機会にもなっています。

収録曲の概要

アルバムにはいくつかの楽曲が収録されており、それぞれが特有の魅力と背景を持っています。全ての曲は主に玉城千春によって作詞・作曲されていますが、一部の楽曲に関しては他のアーティストも参加しています。

1. アニバーサリー
この曲は、過去のKiroroの楽曲名が歌詞に盛り込まれており、彼らの音楽の歴史を振り返る要素が魅力的です。
作曲はちはる、あやの、よしみが手掛け、編曲は片山義美が担当しています。

2. あなたに会えなくなって
切ないメロディーが特徴のこの曲は、ちはる、あやの、よしみが作曲し、三橋隆幸が編曲を担当しています。

3. ブランコ
金城綾乃によるこの楽曲は、彼女の感性が反映されています。編曲は大久保友裕が行っています。

4. ラララ と 無敵なBig Smile
どちらも石崎光の編曲によるもので、それぞれのメッセージが色濃く表現されています。

5. Let's Go Together
田中雪子による編曲で、楽しげな雰囲気が漂う曲です。

6. ルルリラ
玉城千春自身が編曲を手がけたこの楽曲は、彼らの音楽スタイルを象徴しています。

7. 鳥かご と ヒカリ
両曲とも、強い感情表現が印象的で、ファンに愛されています。

8. OK OK
はっきりとしたメッセージが特徴で、聞く者を勇気づけます。

9. ずっとこれからも と 花は咲く
「花は咲く」は、特に環境や状況を反映したメッセージ性が強いカバー曲であり、ライブでも人気の高い楽曲です。特に、金城が東日本大震災の影響を受けて、感情を込めて歌い継ぎたいと思った曲としても知られています。

このアルバム『アイハベル』は、キロロの過去の名曲へのオマージュを含みつつ、新たなスタイルとメッセージを持ってリスナーを魅了しています。彼らの音楽は、日常の中での感情や思いを鮮やかに表現し、聴く者に深い感動を与えてくれることでしょう。

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