アイントラハト＝シュタディオン

アイントラハト＝シュタディオンは、ドイツ・ニーダーザクセン州ブラウンシュヴァイクに位置する多目的スタジアムです。ブンデスリーガ2部に所属するアイントラハト・ブラウンシュヴァイクがホームスタジアムとして使用しており、地元では「Eintracht-Stadion」として親しまれています。

歴史

1920年代初頭、アイントラハト・ブラウンシュヴァイクは、3,000人収容のシュポルトプラッツ・アン・デア・ヘルムシュテッター・シュトラーセをホームとしていましたが、より大きなスタジアムの必要性が高まりました。そこで1923年、ブラウンシュヴァイクの主要幹線道路沿い、市北部のハンブルガー・シュトラーセにアイントラハト＝シュタディオンが建設されました。

スタジアムは1923年6月17日に開場し、1.FCニュルンベルクとの親善試合で幕を開けました。1955年には、DFBポカールの決勝戦（カールスルーエSC vs シャルケ04）が開催され、カールスルーエSCが3-2で勝利を収めました。

当初、スタジアムの収容人数は最大24,000人でしたが、1963年にブンデスリーガが創設されると、38,000人に拡張されました。しかし、1981年にクラブが財政難に陥ったため、スタジアムをブラウンシュヴァイク市に売却せざるを得なくなりました。

1982年、スタジアムの正式名称は「シュテッティシェス・シュタディオン・アン・デア・ハンブルガー・シュトラーセ」に変更されました。1995年には再び改修が行われ、収容人数は25,000人に減少しました。

2008年、地元企業のグループが市からスタジアムの命名権を購入し、元の名称であるアイントラハト＝シュタディオンに戻されました。

2009年から2010年にかけては、北側のスタンドが屋根付きで拡張され、2011年から2013年にかけてはメインスタンドが近代化されました。これらの改修の結果、スタジアムの公式収容人数は25,540人から24,406人に減少しました。

陸上競技

アイントラハト＝シュタディオンは、ドイツのプロサッカー界では珍しく、ランニングトラックを備えたスタジアムです。そのため、サッカーの試合だけでなく、陸上競技の会場としても利用されています。2000年、2004年、2010年にはドイツ陸上競技選手権大会が開催され、2012年にはヨーロッパ陸上競技連盟のイベントも開催されました。

アイントラハト・ブラウンシュバイクのサポーターにとって、アイントラハト＝シュタディオンは単なるスタジアムではなく、クラブの歴史と伝統が息づく特別な場所です。長年にわたり、数々の名勝負が繰り広げられ、多くのファンに感動と興奮を与えてきました。これからも、アイントラハト＝シュタディオンは、ブラウンシュバイクのサッカー文化を支え続ける存在として、その役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索