アウトバーン 8

ドイツ連邦アウトバーン8号線（A8）

ドイツ連邦アウトバーン8号線（Bundesautobahn 8, BAB 8 または A 8）は、ドイツを東西に横断する主要な高速道路です。西はルクセンブルクとの国境に近いペアル付近から、東はオーストリアとの国境に近いバート・ライヒェンハル付近まで、総延長約505kmに及びます。

A8は、以下の3つの区間に分かれています。

西部区間: ルクセンブルク国境 - ピルマゼンス
中部区間: カールスルーエ - ミュンヘン（北西）
東部区間: ミュンヘン（南東） - オーストリア国境

各区間の詳細

西部区間

ザールラント州の西部から州都ザールブリュッケンを経由して同州を横断します。ザールブリュッケン付近でA1、ノインキルヒェン付近でA6と交差します。ノインキルヒェンを過ぎるとラインラント＝プファルツ州に入り、同州南部のピルマゼンスでA62と合流し、西部区間の終点となります。A8の西部区間と中部区間は直接接続しておらず、A62、連邦道路10号線、A65、A5を経由して連絡します。なお、A8の西部区間と中部区間を直接結ぶ延長計画は放棄されています。

中部区間

中部区間は、A5との分岐点が起点となり、3つの区間の中で最も長く、カールスルーエとミュンヘンを直接結んでいます。バーデン＝ヴュルテンベルク州の州都シュトゥットガルト付近でA81、ウルム付近でA7と交差します。カールスルーエからウルムまではバーデン＝ヴュルテンベルク州の中部を横断し、ウルムを過ぎるとバイエルン州に入り、同州南部を横断します。アウクスブルクを経由し、ミュンヘン市内の北西で中部区間の終点となります。東部区間は、ミュンヘン市内の南東部が起点となります。中部区間と東部区間を結ぶ延長計画は放棄されていますが、両区間はミュンヘンの環状道路であるA99で接続されています。

東部区間

東部区間は、ミュンヘンからバート・ライヒェンハル付近のオーストリア国境までを結びます。国境を越えるとオーストリアのA1となり、ウィーンまで繋がっています。東部区間はミュンヘンとウィーンを結ぶ幹線道路であり、西部と中部の両区間と合わせてルクセンブルクとウィーンという2つの首都を接続する国際幹線道路を構成しています。

意義

A8は、ヨーロッパの主要都市を結ぶ重要な道路であり、経済や文化の交流に大きく貢献しています。また、観光ルートとしても人気があり、沿線の美しい景色を楽しむことができます。

その他

アウトバーン
* ドイツのアウトバーン一覧

外部リンク

Bundesautobahn 8に関するメディア - Wikimedia Commons

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