アウトレットモール・リズム

アウトレットモール・リズム (OUTLET MALL RISM) の歴史

埼玉県ふじみ野市にかつて存在した「アウトレットモール・リズム」は、日本初のアウトレットモールとして1993年11月にオープンしました。このモールの運営は株式会社スター・プロパティーズが担当し、オープン当初は全国メディアにも大きく取り上げられるなど、多くの来客を集めました。

出店当初、リズムは特に土日などの休日には、多くの人で賑わい、周辺の道路は渋滞するほどの人気を博しました。来場者はリーズナブルな価格で提供されるアウトレット商品に引き寄せられていました。しかし、2000年代に入ると、全国各地に大型のアウトレットモールが開業されることが相次ぎ、リズムへの集客は徐々に減少していきました。この結果、人気ブランドのテナントが相次いで撤退し、さらに集客が落ち込む悪循環に陥りました。

それでも、リズムには食品売り場が併設されており、地域住民の買い物スポットとしての役割を果たしていました。しかし、2009年の3月29日には、この食品売り場も閉鎖されてしまい、リズムは次第に活気を失っていきました。2011年6月30日には、タワー館以外の全店舗が改装のために閉店することとなりました。

その後、2011年12月に信託受託会社である三菱UFJ信託銀行から、イオンモールがプロパティマネージャーとして、株式会社エス・オー・ダブリューがアセットマネージャーとしての業務を受注し、リニューアル計画がスタートしました。その結果、2012年6月29日には「SHOPPING CENTER SOYOCA FUJIMINO」という新しいショッピングセンターとして生まれ変わり、リニューアルオープンを果たしました。この改装によって、食品スーパーの「クイーンズ伊勢丹」が新たに店舗を開設しましたが、アウトレット店舗は設けられず、アウトレットモールとしての機能は失われました。

交通アクセス

アウトレットモール・リズムへのアクセスは、東武東上線のふじみ野駅から徒歩4分ほどの距離にあります。また、川越街道からは東入間警察入口交差点を経由し、さらに700メートルほど行った地点から右折するルートがあります。

現在の施設とその周辺

リズムのタワー館は、現在も利用されています。タワー館内には「Total Fitness Club」や「リズムクリニック」、「リズムデンタルクリニック」といったサービスが提供されています。また、周辺にはふじみ野フットサルクラブやイオン大井、各種銀行といった施設も存在し、地域の人々に利用されています。

リズムの跡地は、現在「トナリエふじみ野」として活用されており、引き続き地域の商業活動の一部となっています。かつてのアウトレットモールは、その役割を終えたものの、新たな形で地域貢献を続けています。

このように、アウトレットモール・リズムは、登場からの輝かしい時代とともに、時代の変化に翻弄されながらも、地域に根付いた商業施設として愛され続けた歴史を持っています。

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