アウル・シティー

アウル・シティー（Owl City）

アウル・シティーは、アメリカ出身のミュージシャン、アダム・ヤングによるソロプロジェクトです。2007年に活動を開始し、2009年にはユニバーサル・リパブリック・レコードからメジャーデビューを果たしました。アダムの創作活動は、彼が14歳の時に叔父からアコースティック・ギターを譲り受けたことがきっかけです。元々はピアノの訓練を受けていましたが、ギターを始めたことで音楽への情熱がさらに強まりました。

音楽活動の始まり

アダムは高校時代、スケートボードで左手首を骨折し、外出できない日々が続きました。こうした状況下で、右手でマウスを動かしながら自宅のパソコンで作曲に没頭。その間、両親は音楽制作を応援してくれたものの、宿題を終えずに作曲を続ける彼をたびたび叱ったとのことです。高校卒業後はコミュニティーカレッジに進学し、写真を専攻しましたが、すぐに学校を退学。その後、地元のスーパーマーケットでアルバイトをしながら、自室で友人から借りた機材を使って作曲活動を再開しました。その傍ら、幼馴染のジョンソン兄弟とともにバンド「ウィンザー・エアリフト」を結成。アダムはドラムを担当し、地元イベントで演奏しながら音楽活動を広げていきます。

デビューと成功

2007年6月、両親の不在中に音楽制作を決意し、初EP『Of June』を制作。翌月にはマイスペースに音源をアップし、これが注目を集めました。続いて2008年には初のアルバム『Maybe I'm Dreaming』を発表し、ここからファンの要望もあり音楽制作を続けました。これらのCDは自主制作で販売される中、マイスペースのフォロワーが急増し、最終的にはユニバーサルミュージックからの契約を受けることとなります。

2009年にはメジャーデビューアルバム『Ocean Eyes』をリリース。このアルバムが大ヒットし、収録曲「Fireflies」がアメリカのBillboard Hot 100で首位を獲得しました。アダムはこのアルバムのタイトルを「海とのロマンチックな結びつき」から名付けたと話しています。アルバムは100万枚以上を売り上げ、全米でプラチナムに認定されました。

主な活動とコラボレーション

アウル・シティーはその後、さまざまなアーティストとのコラボレーションや、国内外でのツアーを重ねていきます。2010年にはディズニー映画『ガフールの伝説』の主題歌「To The Sky」を制作、さらに2012年には『シュガー・ラッシュ』の主題歌「When Can I See You Again?」も担当しました。日本でもフジロックフェスティバルに参加、またカーリー・レイ・ジェプセンとのコラボシングル「Good Time」も大ヒットを収めます。

その後、アダムはEDMやトランス界のアーティストたちとも数多くコラボレーションし、音楽の幅を広げていきました。2013年には多くの映画の主題歌を手がけ、『Cinematic』というアルバムもリリースしました。

私生活と近況

アダムはプライベートでも注目を集めています。特に彼は大好きなリオネル・メッシ選手に似ていることを認めており、ファンとの交流も楽しんでいます。2023年には新曲「Kelly Time」をリリースし、またアルバム『Coco Moon』も発表しました。今も活発な音楽活動を続ける中、ファンとのつながりを大事にしたアーティストとして親しまれています。アダム・ヤングは音楽を通じて、自身の世界観とストーリーを届けることを大切にしているようです。

もう一度検索