アクシス(AXXIS)
アクシスは、
1988年に
ドイツのドルトムントで結成された
ハードロックバンドであり、メロディックパワーメタルのスタイルが特徴です。彼らは、
ドイツを代表する
ハードロックバンドの一つとして広く認識されています。
バンドの成り立ち
バンドの起源は、
1980年代前半に
カナダの同名バンドとは無関係な「アンビル」というバンドで活動していたベルンハルト・ヴァイスを始めとするメンバーにさかのぼります。彼らは
1988年に新たにアクシスを立ち上げ、すぐにその才能が認められました。その年、制作したデモテープがEMIの目に留まり、彼らはメジャーデビューのチャンスを得ます。翌1989年には、アルバム『Kingdom of the Night』をリリースし、デビュー作としては
ドイツのHR/HMバンドの中でも最も多くの売上を記録しました。
この初期の成功により、バンドはメンバーも増え、ハリー・エラーズ(Key)が加わり5人編成となります。その後、彼らはキャッチーかつ力強い
ハードロックのスタイルを確立していきました。
音楽スタイルの変遷
3rdアルバム『THE BIG THRILL』以降は、アメリカ市場を意識した音楽制作が始まり、
1990年代に流行した
グランジやオルタナティブロックの影響を受けたサウンドへと変化しました。この移行に伴い、従来のファン層との距離が生まれ、結果的に商業的には伸び悩む時期を迎えました。
原点回帰と再評価
その後、EMIとの契約が終了し、中心メンバーが脱退することでバンドは大きな変革期を迎えました。この状況を契機に、アクシスは従来の
ハードロックスタイルへの回帰を決意し、
2000年に6thアルバム『Back to the kingdom』をリリース。このアルバムは好評を博し、再びメインストリームの舞台へと復帰を果たしました。
以降、メロディックパワーメタル寄りのスタイルを推進し、母国
ドイツにおいて重要なバンドとしての地位を確立し続けています。
日本における知名度
日本においてはアクシスの知名度は低く、「不遇のバンド」とも言われています。彼らの音楽スタイルは、ハイトーンヴォーカルを際立たせた硬質なギターサウンドが特徴的で、聴く者に強烈な印象を与えます。
現在のメンバー
- - ベルンハルト・ヴァイス: ボーカル (1988- )
- - ハリー・エラーズ: キーボード (1988- )
- - ステファン・ウェバー: ギター (2015- )
- - ロブ・ショーマッカー: ベース (2004- )
- - ディルク・ブランド: ドラムス (2012- )
旧メンバー
アクシスの歴史には多くのメンバーが在籍しており、著名なメンバーにはリチャード・ミハエルスキー(ドラムス)、ウェルナー・クラインハウス(ベース)、ウォルター・ピーチ(ギター)などが含まれます。
代表作と影響
アクシスのディスコグラフィには、アルバム『Kingdom of the Night』やその続編、さらに多くのオリジナルアルバムやライブアルバムが存在し、彼らの音楽的な影響力を示しています。彼らは今後も新たな音楽活動を通じてファンとの交流を深め続けることでしょう。