アクセプト (バンド)

アクセプト（ACCEPT）について

アクセプトは、1976年にドイツで結成された著名なヘヴィメタルバンドで、ジャーマンメタルの先駆けとされています。バンドは、ウド・ダークシュナイダーを中心にした強力なラインナップを有し、初期の活動から現在に至るまで、様々な変遷を経ながらも音楽シーンに多大な影響を与えてきました。

初期の歴史

バンドの前身は1968年に結成された「Band X」で、その後、ウド・ダークシュナイダー（ボーカル）を中心に1976年にアクセプトへと改名されました。メンバーはウルフ・ホフマン（ギター）、ピーター・バルテス（ベース）、ステファン・カウフマン（ドラムス）などで構成され、1979年に初のアルバム『Accept』を発表しました。このアルバムには、欧州的な叙情派バラードやパワフルな曲が収録されています。

デビュー後、1980年のアルバム『アイム・ア・レベル』では、バンドの意向に反してアメリカン・ロックのスタイルを強いられるなどし、メンバーにとって悔しい作品となりました。この頃はまだ商業的な成功を収めるには至りませんでした。

バンドの確立

1981年、3枚目のアルバム『Breaker』がリリースされると、英国のNWOBHMムーブメントが盛り上がり、アクセプトは一層注目されるようになりました。マネージャーのギャビー・ホークの活躍によって、ジューダス・プリーストの前座としてワールド・ツアーを行い、特にアメリカで高評価を得るようになります。1982年には『レストレス・アンド・ワイルド』をリリース、アルバム『ボールズ・トゥ・ザ・ウォール』では商業的成成功を果たし、アルバム・チャートの59位を記録しました。

解散と再結成

1986年、アルバム『ロシアン・ルーレット』を発表後、ウドは脱退し自己のバンドU.D.O.を結成。その後、デヴィッド・リースを迎え『イート・ザ・ヒート』をリリースしますが、メンバー間の不和や体調不良が重なり、バンドは1989年に解散します。

1992年にはウドを含むメンバーで再結成され、アルバム『オブジェクション・オーヴァールールド』が好評を得ましたが、再度の解散後、ウドとカウフマンは再びU.D.O.を結成。ホフマンは写真家として活動する傍ら、バンドのライヴ・アルバムを発表しました。

現在の活動

2009年、マーク・トーニロをボーカリストに迎え、再度の再結成を果たしたアクセプトは、アルバム『ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ』をリリースし、ドイツのアルバムチャートで最高4位を記録しました。以降も新作をリリースし続け、最新のアルバム『トゥー・ミーン・トゥ・ダイ』や『ヒューマノイド』も発表されています。

バンドの音楽的特徴は、ツイン・ギターのハーモニーが際立つスタイルで、特に初期の楽曲や「Fast as a Shark」などがその代表例です。メンバー全員が楽曲にクレジットされており、ウルフ・ホフマンがギターパートの演奏を受け持つことが多いです。アクセプトは、ヘヴィメタルの先駆者として今もなお、多くのファンに愛され続けています。

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