アグスティン・ルベルト

アグスティン・ファビアン・ルベルト

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで2006年1月14日に生を受けたアグスティン・ファビアン・ルベルトは、CAリーベル・プレートに所属する新進気鋭のサッカー選手です。主にフォワードとしてプレーし、その卓越した得点能力で将来を嘱望されています。

キャリア初期とユース時代

ルベルトがサッカーボールに触れ始めたのは4歳の頃。地元のユースチーム、バリオ・ヌエボでその第一歩を踏み出しました。2011年には、アルゼンチン屈指の名門クラブ、CAリーベル・プレートの下部組織に加入。ユース時代初期は守備的なポジションでプレーしていましたが、彼の高い身体能力と技術を見抜いたコーチ陣の勧めにより、フォワードへとコンバートされます。

このポジション転換はルベルトの才能を大きく開花させました。彼はたちまち攻撃の要となり、ゴールを量産する存在へと成長。特に2021年には、出場わずか14試合で17得点という目覚ましい成績を記録し、その得点力の高さを証明しました。

プロ契約とクラブでの動向

ユースでの圧倒的な活躍が認められ、ルベルトは2022年4月にCAリーベル・プレートとプロ契約を締結。この最初の契約は2024年12月までとされました。

その将来性の高さは国内にとどまらず、国外からも注目を集めます。2023年にはイングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCが彼の獲得に強い関心を示していると報じられ、欧州クラブからの評価の高さが明らかとなりました。

そして2024年1月、ルベルトはCAリーベル・プレートとの契約を更新し、契約期間を2027年12月まで延長しました。この新たな契約には、クラブ史上最高額となる3,000万ユーロ（日本円で約48億円、2024年3月現在のレートによる目安）という巨額の契約解除条項が盛り込まれており、クラブが彼をいかに重要な選手と見なしているかがうかがえます。この高額な条項は、国内外の他クラブからの獲得を牽制する意味合いも持っています。

代表での活躍

ルベルトはアルゼンチンの世代別代表でも輝かしい成績を残しています。2022年にはU-16アルゼンチン代表としてモンテギュー国際大会に出場。4試合で3得点を挙げ、チームの準優勝に貢献しました。

翌2023年にはU-17アルゼンチン代表の中心選手として南米U-17選手権に出場し、3得点を記録。そして、同年インドネシアで開催されたFIFA U-17ワールドカップでは、アルゼンチン代表のエースストライカーとしてチームを牽引しました。特にドイツとの準決勝では、強豪相手にハットトリックを達成する圧巻のパフォーマンスを披露。惜しくもチームはPK戦の末に決勝進出を逃しましたが、ルベルト自身は大会を通して8得点を挙げ、見事に大会得点王（ゴールデンブーツ）に輝き、その決定力の高さを世界に知らしめました。

若くしてプロ契約を勝ち取り、世代別ワールドカップで得点王に輝くなど、アグスティン・ファビアン・ルベルトはアルゼンチンサッカー界の未来を担う存在として、今後のさらなる活躍が期待されています。

※ 本記事は2024年1月時点までの公開情報に基づいています。

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