アシュランド (ドック型揚陸艦)

USSアシュランド(LSD-48)の概要

USSアシュランド(USS Ashland, LSD-48)は、アメリカ海軍が運用するドック型揚陸艦であり、ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦の8番艦として建造されました。艦名は、ケンタッキー州レキシントンにある、著名な政治家ヘンリー・クレイが少年時代を過ごした邸宅「アシュランド」に由来します。これは、アメリカ海軍において二隻目の「アシュランド」という名の艦となります。

艦歴

アシュランドは、1988年4月4日にルイジアナ州ニューオーリンズのエイボンデール造船所にて起工されました。その後、1989年11月11日には、シルヴェスター・R・フォーリーJr.提督の妻であるキャサリーン・フォーリー夫人によって命名、進水しました。そして、1992年5月9日に正式に就役し、アメリカ海軍の戦力に加わりました。

ロケット攻撃事件

2005年8月19日、アシュランドはヨルダンのアカバ港に停泊中、キアサージ(USS Kearsarge, LHD-3)と共に、3発のカチューシャ・ロケットによる攻撃を受けました。幸いにもアシュランド自体に被害はありませんでしたが、一発のロケットが着弾したことでヨルダン兵1名が死亡、別のロケット弾が近くのドックに着弾し、別の兵士が負傷するという事態が発生しました。さらに、3発目のロケット弾はイスラエルのエイラート空港のタクシーに命中しましたが、爆発には至りませんでした。この事件に対し、アルカーイダに関連するアブドラ・アル・アッザム旅団が犯行声明を発表しました。

佐世保基地への配備と前方展開の終了

2013年8月23日、アシュランドはトーテュガ(USS Tortuga, LSD-46)と交代する形で、佐世保基地に配備されました。この配備は、アメリカ海軍のプレゼンスをアジア地域に示す重要なものでした。しかし、2023年3月23日、アシュランドは前方展開の任務を終え、新たな配属先であるサンディエゴ海軍基地に向けて出港しました。

アシュランドは、その艦歴において様々な任務に従事し、アメリカ海軍の作戦遂行に大きく貢献しました。その活動は、平時における国際協力から、有事における作戦支援まで多岐にわたります。

外部リンク

USS Ashland official website
history.navy.mil: USS Ashland - ウェイバックマシン（2004年3月29日アーカイブ分）
navsource.org: USS Ashland
nvr.navy.mil: USS Ashland
* navysite.de: USS Ashland

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