アジアウインターベースボールリーグ

アジアウインターベースボールリーグ（AWB）詳解

アジアウインターベースボールリーグ（AWB）は、台湾で開催される野球の冬季リーグです。日本、韓国、台湾のプロ・アマチュア野球選手が参加し、冬季間のトレーニングと国際交流の場として機能しています。MLBの中南米ウィンターリーグと同様、オフシーズンの選手育成を目的としており、台湾のプロ野球リーグであるCPBL（中華職業棒球大連盟）が主催しています。

発足と発展

AWBの構想は日本からの提案で2006年に始まり、当初は台湾中南部を主な開催地として、4チームによるリーグ戦を計画していました。しかし、資金調達などの問題から実現には至らず、台湾政府の全面的な支援を得て、2012年にようやく正式開催となりました。

2012年の初年度は、日本プロ野球（NPB）選抜チーム、台湾のCPBL選抜2チーム、そしてドミニカ共和国代表チームの4チームが参加しました。各チーム21試合を行い、上位2チームによる優勝決定戦でリーグ戦が締めくくられました。

その後、2013年には韓国プロ野球（KBO）選抜チームが初参加。2015年には欧州選抜と台湾のアマチュア代表チームが加わり、リーグ戦はさらに国際色豊かなものとなりました。2016年からはNPBはイースタン・リーグ選抜とウエスタン・リーグ選抜の2チームを派遣するようになり、参加チームの構成も変化していきました。

2017年には日本のアマチュア野球選手からなるJABA選抜チームが初参加。また、欧州選抜はアメリカとの混成チームとして参加しました。2019年にはNPBはチーム編成を改め、NPB REDとNPB WHITEの2チームを派遣。台湾からは味全ドラゴンズが単独で参加しました。

2020年から2022年は新型コロナウイルスの世界的大流行により開催が見送られましたが、2023年に4年ぶりに復活しました。2023年大会は、新たな参加チームとして台鋼ホークスとCTBAが加わりました。

参加チーム

AWBには長年にわたって多くのチームが参加してきました。参加チームは年によって変動しており、近年では以下のチームが参加しています。

台湾：
CPBL選抜 (2013年 - )
CTBA (2023年 - )
台鋼ホークス (2023年 - )

日本：
NPB RED (2019年 - )
NPB WHITE (2019年 - )
JABA選抜 (2017年 - )

過去には、以下のチームも参加していました。

台湾：
CPBL選抜・紅軍 (2012年)
CPBL選抜・白軍 (2012年)
中華台北トレーニングチーム (2015年 - 2016年)
味全ドラゴンズ (2019年)

日本：
NPB選抜 (2012年 - 2015年)
NPBイースタン選抜 (2016年 - 2018年)
NPBウエスタン選抜 (2016年 - 2018年)

韓国：
KBO選抜 (2013年 - 2019年)

ドミニカ共和国：
ドミニカ代表 (2012年 - 2013年)

欧州：
欧州選抜 (2015年 - 2016年)

アメリカ合衆国と欧州連合：
米国＆欧州混成チーム (2017年)

開催地

AWBの試合は台湾各地で行われます。主な開催球場は以下の通りです。

台中インターコンチネンタル野球場（台中市北屯区）
雲林県立斗六野球場（雲林県斗六市）
嘉義市立野球場（嘉義市東区）
桃園国際野球場（桃園市中壢区）
澄清湖棒球場（高雄市鳥松区）
* 台中野球場（台中市北区）

まとめ

アジアウインターベースボールリーグは、アジア地域の野球選手育成と国際交流に貢献する冬季リーグとして、その役割を担っています。今後の発展にも期待がかかります。

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