アジアハンドボール連盟

アジアハンドボール連盟（AHF）

アジアハンドボール連盟（Asian Handball Federation, AHF）は、国際ハンドボール連盟（IHF）の下部組織として、アジア地域におけるハンドボール競技を統括する団体です。

概要

1974年、クウェート王族のシェイク・ファハド・アル＝サバーハ（初代会長）によって設立され、同年中にIHFの承認を受け、正式な管轄団体として活動を開始しました。本部所在地は、アジアオリンピック評議会（OCA）と同じくクウェート市にあります。

現在の会長は、2代目のシェイク・アフマド・アル＝ファハド・アッ＝サバーハであり、初代会長の息子にあたります。AHFは、設立当初からクウェート王族が主要な役職を占めており、その影響力が強い点が特徴です。現会長は、OCA会長も兼任しています。

モルテンがオフィシャルパートナーとして、AHFの活動をサポートしています。

主な主催大会

AHFは、以下の主要なハンドボール大会を主催しています。

オリンピック予選
アジア選手権（男子・女子）
ジュニアアジア選手権（男子・女子）
ユースアジア選手権（男子・女子）

これらの大会は、アジア地域におけるハンドボールの普及とレベル向上に大きく貢献しています。

北京オリンピックアジア予選やり直し騒動

2007年9月、クウェート、カタール、アラブ首長国連邦、日本、韓国で開催された北京オリンピックアジア予選において、審判の偏った判定、いわゆる「中東の笛」が問題となりました。この判定により、日本と韓国はオリンピック出場権を逃し、両国はIHFに直接訴えを起こしました。

その結果、2008年1月、IHFは最終予選の再試合を決定しました。しかし、この決定に対してアラブ諸国はボイコットを表明し、AHFは日本と韓国に対し、AHFからの除名警告と、東京オリンピック構想への不支持を表明する事態となりました。この騒動は、国際的な議論を呼び、スポーツにおける公平性の重要性を改めて認識させる出来事となりました。

関連項目

モルテン：オフィシャルパートナー
中東の笛：偏った判定を指す言葉

外部リンク

* アジアハンドボール連盟 (公式サイト)

もう一度検索