アジア太平洋統計研修所

国際連合アジア太平洋統計研修所について

国際連合アジア太平洋統計研修所（SIAP）は、千葉県千葉市美浜区に所在し、国際連合の経済社会理事会に属する組織です。幕張新都心に位置するアジア経済研究所ビル内に設立されたこの研修所は、アジア太平洋地域の加盟国の政府職員を対象に、統計に関する教育や研修を提供しています。

SIAPは、1970年5月に設立され、この地域における統計の発展と専門家の育成を目的としています。設立以来、数多くの研修プログラムを展開してきた実績があり、各国政府の統計能力向上に寄与しています。

歴代のディレクター

研修所は、歴代のディレクターによって運営されてきました。初代のディレクターであるRaymond T. Bowmanは1969年から1973年まで務め、その後K.R. Nair（1973-1976）、John G. Miller（1976-1985）、Tito A. Mijares（1985-1988）、S. Ananda Meegama（1988-1996）、Lau Kak En（1996-2001）、Tomas P. Africa（2001-2006）、Davaasuren Chultemjamts（2006-2012）、Margarita F. Guerrero（2012-2015）、Ashish Kumar（2016-）がその職に就きました。これらのディレクターの努力により、研修所は統計教育における重要な役割を果たしています。

目的と活動内容

SIAPの主な目的は、アジア太平洋地域の政府職員に対し、質の高い統計教育及び研修を提供することです。具体的には、各国の政策決定者や統計専門家が、データの収集、分析、解釈に必要なスキルを習得するためのプログラムを設計しています。これにより、統計情報が効果的に活用され、地域の経済発展や社会問題の解決に寄与することを目指しています。

さらに、研修所では国際的な統計基準や手法の紹介も行っており、国際連合と連携をとりながら、最新の統計技術やデータ可視化の手法を取り入れた研修を実施しています。このような取り組みを通じて、SIAPはアジア太平洋地域の国々が共通の統計的な基盤を持つことを支援しています。

おわりに

国際連合アジア太平洋統計研修所は、地域の統計専門知識の向上に貢献する重要な機関です。加盟国の職員に向けた研修を通じて、各国の統計能力を強化し、持続可能な発展を支える役割を担っています。アジア太平洋地域の未来に向け、引き続き重要な活動を展開していくことが期待されています。

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