アストンマーティン・DB11

アストンマーティンDB11：伝統と革新の融合

アストンマーティンDB11は、2016年3月のジュネーヴモーターショーでデビューした、同社が誇るスポーツカーです。伝説的なDB9の後継モデルとして、高い期待を背負って登場しました。2015年に発表されたアストンマーティンの中期計画「セカンド・センチュリー・プラン」に基づき開発され、ダイムラーとの技術提携後、初めて世に送り出されたモデルでもあります。発売前から1,400台以上の注文が殺到するなど、高い人気を博しました。2016年9月28日に正式生産が開始され、同年12月までに1,019台が製造されました。日本の価格は2019年モデルで2,363万円から2,768.6万円と、まさに高級車の風格を漂わせています。右ハンドルと左ハンドルの両方が選択可能です。

エクステリアデザイン：洗練された美しさ

DB11のエクステリアデザインは、アストンマーティンのチーフデザイナー、マレク・ライクマンの手によるものです。アストンマーティン伝統のロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを踏襲しつつ、大胆な大型グリルやクラムシェル型ボンネットといった、現代的なアイデンティティを巧みに融合させています。前後のオーバーハングを短縮することで、ボディ側面の流れるような曲線を際立たせ、洗練されたシルエットを実現しています。

エンジンとトランスミッション：圧倒的な動力性能

当初は5.2L V型12気筒ツインターボエンジンのみが搭載されていましたが、2017年6月からはメルセデスAMG製の4.0L V型8気筒ツインターボエンジンもラインナップに加わりました。アストンマーティンとしては初のターボエンジン搭載モデルとなり、パワフルな走りを提供します。V12エンジンは608PS/71.4kgf・mの圧倒的なパワーを、V8エンジンは503PS/68.8kgf・m（ヴォランテは510PS/68.8kgf・m）の力強い加速を実現。いずれのエンジンも、ZF製の8速ATと組み合わされ、滑らかでダイナミックな走りを実現します。MT設定はありません。

ボディタイプとラインナップ：多様な選択肢

当初は2ドアクーペのみでしたが、2017年6月にはオープンカー仕様の「ヴォランテ」が追加されました。さらに、高性能バージョンとして「DB11 AMR」もラインナップに加わり、5.2L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力630PSを誇ります。それぞれのモデルは、ドライバーの好みに合わせた選択肢を提供しています。

DB11 (2016年-2019年): 5.2L V型12気筒ツインターボエンジン (608PS/71.4kgf・m)
DB11 V8 (2017年-2023年): 4.0L V型8気筒ツインターボエンジン (503PS/68.8kgf・m)
DB11 ヴォランテ (2017年-2023年): 4.0L V型8気筒ツインターボエンジン (510PS/68.8kgf・m)、オープンカー仕様
DB11 AMR (2019年-2023年): 5.2L V型12気筒ツインターボエンジン (630PS/71.4kgf・m)

まとめ：アストンマーティンの新たな傑作

アストンマーティンDB11は、伝統と革新の融合を体現した、まさに現代のグランドツアラーと言えるでしょう。美しいデザイン、パワフルなエンジン、そしてラグジュアリーな空間は、ドライバーに特別な体験を提供します。様々なラインナップから、自分の好みに最適な一台を選ぶことができるのも魅力の一つです。

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