アセタルクラスプ

アセタルクラスプの概要

アセタルクラスプ、またの名をホワイトクラスプは、特に美しさを重視した義歯用のクラスプです。このクラスプは、熱可塑性レジンであるアセタルを使っており、外観が白色になるため、他の歯と調和しやすいというメリットがあります。見た目の美しさを追求する患者さんにとって、アセタルクラスプは大変魅力的な選択肢と言えます。

メタルクラスプとの違い

アセタルクラスプの大きな利点は、旧来のメタルクラスプに比べて審美性に優れている点です。歯の色や歯肉と色調を合わせることで、自然な印象の補綴が可能になります。また、アセタルクラスプは着脱の際に緩むことがなく、耐久性も抜群です。実際に、10万回の着脱を行っても変形や磨耗がほとんど見られないとされています。長時間の装着時でも疲労感が少なく、快適な装着感を維持を提供してくれます。

さらに、アセタル素材は柔軟性があるため、対合歯に対する負担が少ないのも特徴です。このため、噛む際の動きに対して敏感です。もっとも、快適な使用感が求められる義歯にとっては、大きな利点となります。

カラーバリエーション

アセタルクラスプには、ビタシェードと呼ばれる16種類の色調に加え、3種類の歯肉色、さらにホワイトニングに対応した3種類の特別な色合いが用意されています。これにより、トータルで22種類の色から選ぶことができ、患者それぞれの口内の色合いに合わせた製作が可能になります。個々のニーズに応じた美しい見た目の義歯を実現することができます。

厚みの選択肢

アセタルクラスプは、1mmから3mmの幅で作ることが可能です。これにより、歯の状態や義歯の設計に応じて最適な厚さを選び、快適さを追求できます。薄く仕上げることができるため、装着感も向上します。

安全性

使用されるアセタル樹脂は非常に耐久性に優れ、またモノマーを含まないため、生体適合性も高く評価されています。これにより、心臓や肺などの人工臓器として使用されることもある素材で、安全性が確保されています。義歯に使用される際も、口腔内で安心して利用できるのが魅力です。

関連項目

アセタルクラスプは、部分床義歯などの義歯製品において特に重要な役割を果たします。これらの製品を使用することで、患者の生活の質を向上させることが期待されており、今後も多くの人々に利用されるでしょう。

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