アゼルバイジャンの首相

アゼルバイジャン首相

アゼルバイジャンの首相は、大統領によって任命される役職です。ただし、その任命には議会の承認が必要となります。しかし、議会が３度続けて大統領の提示する候補者を拒否した場合、大統領は議会の承認なしに首相を任命する権限を持ちます。アゼルバイジャンは大統領の権限が非常に強い国であり、首相は議会による統制を受けにくく、大統領に従属する傾向があるとされています。

2002年の憲法改正によって、首相は大統領職の代行者としての役割も担うことになりました。これは、大統領が職務を遂行できない場合に、首相がその職務を代行することを意味します。

首相の資格要件

首相に任命されるためには、いくつかの資格要件を満たす必要があります。

30歳以上であること
大学の学位を有していること
他国に対して義務を負っていないアゼルバイジャン国民であること

これらの条件を満たす必要があります。また、首相は副首相や他の大臣と同様に、副業を行うことは一切認められていません。ただし、現行犯で逮捕される場合を除き、不逮捕特権が与えられています。

歴史的変遷

アゼルバイジャンがソビエト連邦の構成国であった時代、すなわちアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国（1937年までは「アゼルバイジャン社会主義ソビエト共和国」）においては、人民委員会議議長が首相の役割を果たしていました。1946年以降は、「閣僚会議議長」と名称が変更されました。

以下に、アゼルバイジャンの首相職の変遷を一覧で示します。

アゼルバイジャン民主共和国首相
アゼルバイジャン社会主義ソビエト共和国（アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国）人民委員会議議長
アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国閣僚会議議長
アゼルバイジャン共和国首相

関連項目

アゼルバイジャンの大統領
アゼルバイジャンの副大統領
アゼルバイジャンの国家元首一覧

外部リンク

rulers.org - Azerbaijan
worldstatesmen.org - Azerbaijan

もう一度検索