『アタック!真理ちゃん』は、
1974年4月4日から
9月26日までTBS系列で放送された、
天地真理を主演とする
バラエティ番組です。毎週木曜19:00から19:30に放送されていました。この番組は、真理ちゃんシリーズの第4弾にあたり、前作までのスタジオ収録形式から一転、首都圏の公会堂を舞台とした
公開放送スタイルを採用しました。
番組には、司会進行役として桂三枝(後の六代桂文枝)が参加し、さらに身長3.5メートルの「ヌー坊」と、その父親である身長1メートルの「子やじ」という2体のマスコット人形が登場しました。これらのキャラクターは番組を盛り上げる上で重要な役割を担いました。
番組構成は、前半が
天地真理とゲストによるコント、中盤がヌー坊のコーナー、そして後半が「アタックゲーム」というゲームコーナーでした。このゲームコーナーは、かつてNHKで放送されていた『危険信号』をアレンジしたものでした。番組後期には、関東の少年少女合唱団とのジョイントライブが加わり、歌とバラエティ要素がバランス良く組み合わされていました。
番組には、
あのねのね、
橋達也、
玉川良一、
鳥塚しげき、岸部シロー、ザ・パンダ、NAC、スクール・メイツなど、多くの準レギュラーが出演しました。主題歌は、
天地真理が歌う「あなたとともに」で、作詞は
阿久悠、作曲は
森田公一が担当しましたが、この曲はEPやLPには収録されていません。
番組の制作には、構成に出倉宏、脚本に上西研三郎やたみやじゅんなどが携わりました。音楽は
森岡賢一郎、ビドー&コンソレーション、ダニーすがのとアタックス、スクール・メイツが担当しました。振付は
土居甫が担当し、技術スタッフとして柳原成、井上剛、古屋正治などが参加しました。美術制作は佐藤隆男、美術デザインは根本真一が担当し、化粧はユミ・ビュアクス、人形デザインは石森章太郎、人形演出は清水浩二が担当しました。演出には福田陽一郎や小松原登、プロデューサーには境和夫が名を連ねました。制作協力は
東通や渡辺音楽出版が担当しました。
番組の特筆すべきエピソードとして、一般公募の観客とともに豪華客船「
さんふらわあ」での収録が挙げられます。2週分の収録を予定していましたが、収録当日に台風に見舞われ、船は出航できず、停泊中の船内での収録となりました。
『アタック!真理ちゃん』は、長らく再放送されていませんでしたが、2023年
8月には
ホームドラマチャンネルで50年ぶりに放送され、CS放送では初の放送となりました。