アテナ (ゲーム)

アクションRPG『アテナ』の世界

『アテナ』は、1986年にSNKからアーケードゲームとして登場し、その後ファミコンなど様々なプラットフォームに移植されたアクションRPGです。プレイヤーは主人公であるアテナ姫を操作し、アイテムを集めてキャラクターを強化しながら、各ステージのボスを倒し、最終的には魔王ダンテを倒すことを目指します。

ゲームシステム

ゲームは8方向レバーと2つのボタン（ジャンプ、攻撃）でアテナ姫を操作します。初期状態のアテナ姫は非常に弱く、敵を倒すには隠された装備アイテムを見つけ、強化していく必要があります。装備は、同じ系統のよりランクの高いアイテムを入手するか、強化アイテムを使用することでアップグレードできます。

本作の特徴として、落下穴が存在しない代わりに、所持品を全て失いスタート地点に戻される罠の穴があります。ライフが0になるか、制限時間が切れるとミスとなり、残機が全てなくなるとゲームオーバーです。

ストーリー

アーケード版には2つの異なるストーリー設定が存在します。

設定1: 幻想界に迷い込んだアテナ姫が、元の世界へ帰還するために魔物を倒し、8つの世界を支配する魔物を打ち破る。
設定2: 退屈な生活に飽きたビクトリー国の王女アテナが、魔王ダンテを倒すため幻想界へ旅立つ。

ステージ構成

ゲームは全8ステージで構成されています。

1. 森の世界: 木々が生い茂る森林。
2. 洞窟の世界: 海へと続く鍾乳洞。
3. 海の世界: 地上から海底へ。
4. 空の世界: 山岳地帯を空中へ進む。
5. 氷の世界: 氷に覆われた世界。
6. 地獄の世界: 魔王ダンテが作り出した世界。
7. 迷宮の世界: 守護神ティターンが囚われている迷宮。
8. 最後の世界: これまで倒したボスが再登場するボスラッシュ。

魅力的なキャラクター

アテナ姫: ビクトリー王国の王女で、冒険好きで退屈を嫌う性格。続編『サイコソルジャー』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する麻宮アテナの先祖。
守護神ティターン: 迷宮の世界に囚われている女神。アテナ姫にアイテムを授ける。
* 帝王ダンテ: 最終ボス。獣のような下半身と三つの頭を持つ幻想界の支配者。

多彩な移植版と関連作品

『アテナ』は、ファミコンをはじめ、様々なプラットフォームに移植されました。ファミコン版では、BGMやアイテムの変更、オリジナルアイテムの追加などが行われています。また、続編である『サイコソルジャー』や、アテナ姫を題材とした小説も発売されています。

2006年には携帯電話ゲームとして『アテナ フルスロットル』がリリースされ、アーケード版の後日談が描かれました。キャラクターデザインは藤ノ宮深森が担当し、コスプレモードなど現代風のアレンジが加えられています。

アテナ姫は、その魅力的なキャラクター性から、様々なゲームにゲスト出演しています。『ベースボールスター めざせ三冠王』では野球チームのエースとして、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズや『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』など格闘ゲームにも登場し、ファンを魅了しました。

『アテナ』は、アクションRPGの先駆けとして、その後のゲーム業界に大きな影響を与えた作品です。今もなお、多くのファンに愛され続けています。

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