アトランジャー

アトランジャーの概要

アトランジャーは、1975年に青島文化教材社（アオシマ）から発売されたプラモデルに基づく架空のロボットです。このロボットはアオシマが自社オリジナルとして開発したもので、合体ロボットシリーズにおいて初となる試みでした。ここで紹介するアトランジャーは、単に人気キャラクターに依存することなく、独自の魅力を持つキャラクターとして多くのファンを惹きつけました。

商品展開

アトランジャーは、TVキャラクターを模したプラモデルとは異なり、オリジナルデザインであることが特徴です。その設計は、アオシマの三代目社長である青嶋正夫によるもので、独特の体型やデザインが多くの支持を受けました。また、アトランジャーはシリーズ化され、その後も次々にオリジナルロボットが発表されています。

特に、アトランジャーは後に登場する合体タワーマシン（通称タイガーシャーク）との連動アイテムとして小型アトランジャーの付属があり、これによってさらに人気を博しました。この小型アトランジャーは、特にタイガーシャークと一緒に使用するために改造され、ユニークなポーズをとることができる点が特別です。

ロボットの設定

アトランジャーは、古代アトランティスの遺産で構成されており、超金属であるオリハルコンが使用されています。西暦2500年に活躍する設定ですが、製造自体は紀元前5500年とも言われ、スマートでヒーローらしい体型をしています。手足と胴体の断面が丸く、特徴的な頭部や脚部には鳥の翼に似たデザインが施されています。武装には、剣と盾があり、背中には飛行用のレッドウィングを搭載しており、自力での飛行も可能です。

アトランジャーは分離可能な4つのメカ、グランドタイガー、マイティバード、レッドクリッパー、ターゲットキャリアによって構成され、それぞれのパイロットが自らのメカを操縦します。

武装の詳細

• - ブロークンカッター：手持ちの剣で、アトランジャーの主兵装となっています。
• - ミラクルディフェンダー：バリア発生装置としても機能する盾です。青い十字のシンボルマークが特徴です。
• - ロケットクリッパー（パンチ）：拳を飛ばして攻撃することのできる武装です。
• - レッドウィングス：飛行のための翼で、空中での機動性を向上させます。

パイロットキャラクター

アトランジャーには、その運転を行うパイロットがいます。主要なキャラクターとしては、

• - 飛鳥 賢（グランドタイガーのパイロットで、アトランジャーのメインパイロット）
• - 亮 一人（マイティバードのパイロット）
• - 紅 剛一（レッドクリッパーのパイロット）
• - 五十嵐 誠（ターゲットキャリアのパイロット）

がいます。その中でも飛鳥賢は特に物語の中心に位置し、多くのエピソードで重要な役割を果たしています。

シリーズの発展

アトランジャーはその後も進化を続け、1981年には「ニューアトランジャー」が登場しました。これにより、手足や胴体が角型のデザインに刷新されました。また、1982年には「発展型アトランジャー」がリリースされ、最新のデザインにアップグレードされています。さらに、2013年には「ダイナマイトアクション　マグネ合体マシンアトランジャー」が発売されるなど、アトランジャーは時代に合ったスタイルで進化を続けています。

アトランジャーは、アオシマのプラモデルのシリーズの中でも特に印象深く、多くのファンに愛され続けているロボットです。その独自のデザイン、設定、魅力的なキャラクターたちが、コレクターやアニメファンの心に残る存在となっています。これからも新たな展開が期待される、アトランジャーの歴史を振り返ると共に、今後の展開にも注目が集まることでしょう。

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