アトランタ・マルタ

アトランタ都市圏の主要公共交通機関：マルタ（MARTA）

アトランタ・マルタ（MARTA）は、アメリカ合衆国ジョージア州の州都アトランタ市とその周辺地域を結ぶ、包括的な公共交通ネットワークです。正式にはアトランタ都市圏高速交通局（Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority）という名称ですが、一般にはその略称であるマルタ（MARTA）として広く知られています。

マルタは、地下鉄、路面電車（ライトレール）、そして多数のバス路線を運営しており、アトランタ都市圏における日々の移動手段として、多くの人々に利用されています。2014年のデータによると、鉄道とバスを合わせた1日の利用者数は、約43万2000人に達しています。

歴史

マルタの歴史は、1971年に地下鉄網の建設がアトランタ市と周辺都市圏の間で合意されたことから始まります。1975年に建設工事が開始され、1979年には最初の路線であるイースト・ウェスト線（Georgia State駅～Avondale駅間）が開通しました。その後、約20年の歳月をかけて現在の路線網が整備されました。

現在のマルタの地下鉄路線は、総延長79.2km、38の駅を有しています。現在、具体的な延伸計画は発表されていませんが、マルタ内部では延伸計画の策定が進められており、近い将来には新たな計画が発表されると予想されています。

地下鉄

現在、マルタの地下鉄では以下の路線が運行されています。アトランタ市中心部のファイブ・ポインツ駅は、これらの路線が交わる重要な乗換駅となっています。

ブルーライン：ハミルトン・E・ホームズ駅～インディアン・クリーク駅間
グリーンライン：バンクヘッド駅～アシュビー駅間（アシュビー駅でブルーラインに直通運転）
レッドライン：ノース・スプリングス駅～エアポート駅間
ゴールドライン：ドラビル駅～リンドバーグ・センター駅間（リンドバーグ・センター駅でレッドラインに直通運転）

これらの路線は、アトランタ都市圏の主要な地域を結び、通勤や通学、観光など、さまざまな目的で利用されています。

路面電車

マルタは、アトランタ・ストリートカーという名称の路面電車も運営しています。この路面電車は、当初アトランタ市が運営していましたが、2018年6月1日からはマルタに移管され、運営されています。路面電車は、都市の中心部を走行し、観光客や地域住民の移動手段として利用されています。

運賃

マルタの運賃体系は以下の通りです。

地下鉄: 距離に関わらず一律2.5ドル
割引運賃: 65歳以上、障害者、メディケア加入者は1ドル
子供料金: 身長46インチ以下の子供は無料
その他: 10回乗車券（25ドル）、20回乗車券（42.5ドル）、1日乗り放題（9ドル）などの乗車券も販売
路面電車: 距離に関わらず一律1ドル


また、マルタでは、2006年9月からICカードシステムであるブリーズカード（Breeze card）が導入されています。カードの購入には2ドルが必要です。

まとめ

アトランタ・マルタ（MARTA）は、アトランタ都市圏の住民にとって不可欠な公共交通機関であり、その利用者は日々増加しています。地下鉄、路面電車、バスを効果的に組み合わせることで、広範囲なエリアをカバーしており、今後も都市の発展とともに重要な役割を果たすでしょう。

外部リンク

MARTA Website（英語版）

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