アドリア・ディアス

アドリア・ディアス：スペインを彩ったアイスダンスのスター

アドリア・ディアス・ブロンチュド（Adrià Díaz Bronchud）は、1990年9月17日生まれのスペイン出身の元フィギュアスケート選手です。アイスダンスの選手として、オリヴィア・スマートやサラ・ウルタドといったパートナーと数々の国際大会に出場し、スペインのフィギュアスケート界に貢献しました。

選手としての軌跡

ディアスは、当初シングルスケーターとしてキャリアをスタートさせました。しかし、スケートを一時辞めることも考えた時期に、コーチの勧めを受けてアイスダンスに転向。2008年にリヨンでのトライアウトでサラ・ウルタドとカップルを結成し、新たな道を歩み始めます。

ウルタドとのカップルでは、ジュニアグランプリに出場し、スペインで初めて国際スケート連盟（ISU）の競技会に出場したアイスダンス選手となりました。また、スペイン選手権でもアイスダンス種目が初めて開催され、見事優勝を果たしました。

2009-2010シーズンには、ジュニアグランプリで2大会に出場。ババリアンオープンのジュニアクラスでは優勝し、国際競技会で初の金メダルを獲得しました。2010-2011シーズンには、欧州選手権や世界選手権にも出場するなど、着実にステップアップしていきます。

2011-2012シーズンからは、完全にシニアクラスに移行。グランプリシリーズのエリック・ボンパール杯に出場しました。同年12月には、拠点をカナダのモントリオールに移し、2006年及び2007年世界選手権アイスダンス銀メダリストのパトリス・ローゾン/マリー＝フランス・デュブレイユ夫妻にコーチを変更し、さらなる飛躍を目指します。

2013-2014シーズンには、ネーベルホルン杯で8位となり、ソチオリンピックの出場枠争いの最後の1枠に滑り込みました。欧州選手権では10位に入り、アイスダンスの出場枠を初めて2枠に増やすという快挙も達成。ソチオリンピックでは、スペインのアイスダンス選手として初めて出場を果たし、13位に入賞しました。

2014-2015シーズンには、リヨンから移籍してきたロマン・アグノエルを新たにコーチングチームに加え、欧州選手権では5位、世界選手権では14位という成績を残しました。しかし、2015年10月16日には、ウルタドよりカップル解消が発表されました。

その後、2015年12月には、イギリスのオリヴィア・スマートとのカップル結成が報じられ、新たなパートナーシップをスタートさせました。

私生活

2018年4月13日、アメリカ代表のアイスダンサーであるマディソン・ハベルにプロポーズを行い、婚約しました。

スペイン語の表記について

一般的に使用されているアドリア・ディアス（Adrià Díaz）はスペイン語の表記で、カタルーニャ語ではアドリアン・ディアス（Adrian Diaz）と表記されます。

アドリア・ディアスは、その華麗なスケーティングと情熱的な演技で、多くのファンを魅了しました。彼の功績は、スペインのフィギュアスケート界に大きな影響を与え、次世代の選手たちに希望を与え続けています。

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