アナらじ

静岡放送の人気ラジオ番組『アナらじ』の軌跡

『アナらじ』は、静岡放送（SBSラジオ）で2008年3月31日から2019年9月20日まで放送されたラジオ番組です。この番組は、単なるアナウンサー出演番組ではなく、SBSのアナウンサー自身が企画構成、選曲、さらにはゲストブッキングまで手掛けるという、ユニークなスタイルが特徴でした。リスナーからのハガキ、ファックス、電子メールによる投稿も積極的に受け付け、番組とリスナーの距離が近い、アットホームな雰囲気が人気を博しました。

番組の変遷

2008年春の深夜ラジオ改編を機にスタートした『アナらじ』は、当初、月曜日から木曜日の深夜に放送されていました。その後、2012年の春改編で一旦帯番組としての放送を終了し、月曜日の『アナらじ10』と土曜日の『アナらじDX』に分割。さらに、土曜18時台後半には複数のアナウンサーが担当するオムニバス形式となり、2013年4月からは『内山アナらじ』が土曜日に移行、2014年10月からは金曜日に3本まとめて放送されるなど、度重なる変遷を遂げました。

2015年4月には『岡村アナらじ』が復活するも半年で終了し、同年10月には新人アナウンサー黒田菜月さんがMCを務める『黒田菜月のアナらじ』がスタート。その後も、2016年4月に『柳澤アナらじ』が復活、高木萌香さんの『高木萌香のアナらじ』がスタートするなど、アナウンサーの世代交代とともに番組内容も変化しました。2017年4月には大槻有紗さん、2018年4月には新城健太さんがMCに就任。同年9月には高木さんがSBSを退社し、後任として原口大輝さんがMCを務めるようになりました。

2019年4月には大幅なリニューアルが行われ、放送時間が金曜日の23:30 - 23:57に変更。パーソナリティも週替わり制となり、黒田さん、原口さん、新城さんが担当しました。しかし、同年秋の番組改編に伴い、9月20日をもって11年半の歴史に幕を閉じました。

番組の特徴

番組のタイトルロゴは、SBSラジオの人気番組『らぶらじ』のロゴを模して、緑色の文字で『らぶ』を『アナ』に置き換えたデザインが特徴的でした。2015年10月からは、『夜のおしゃべりタイム 毎週金曜日』というサブタイトルが追加されました。また、2012年度からは、サントムーン柿田川やイオンモール浜松志都呂などで不定期に公開録音も実施され、リスナーとの交流を深めました。

メインパーソナリティ（MC）

番組の顔となるパーソナリティは、時代とともに多くの個性的なアナウンサーが担当しました。

現在のパーソナリティ

黒田菜月
原口大輝
新城健太

過去のパーソナリティ

吉田幸真
牧野克彦
松永直子
鬼頭里枝
岡村久則
小嶋健太
荒木麻里子
内山絵里加
重長智子
濱田隼
柳澤亜弓
大槻有沙
高木萌香

放送時間

番組は時間帯も度々変更されました。

2008年4月 - 2009年9月：毎週月 - 木曜日 24:30 - 25:00
2009年10月 - 2010年3月：毎週月 - 木曜日 24:30 - 24:55
2010年4月 - 2011年9月：毎週月 - 木曜日 23:40 - 24:00
2011年10月 - 2012年3月：毎週火 - 金曜日 21:30 - 21:50
2012年4月 - 2013年3月：毎週月曜日 21:30 - 21:50、毎週土曜日 18:30 - 19:00
2013年4月 - 2014年9月：毎週土曜日 18:30 - 19:00、20:00 - 20:15
2014年10月 - 2016年3月：毎週金曜日 22:40 - 23:40
2016年4月 - 2019年3月：毎週金曜日 22:30 - 23:30
2019年4月 - 2019年9月：毎週金曜日 23:30 - 23:57

主なコーナー

番組内では様々なコーナーが設けられ、リスナーを楽しませました。

現在の主なコーナー

『黒田菜月のアナらじ』
『原口大輝のアナらじ』
『新城健太のアナらじ』

過去の主なコーナー

アナシャッフル
アナトーク
関西弁で、ええねん
関西のコレ知っトモ!
関西弁どないでっか!?
ベジートモコの野菜喝采!
探偵!アナウンスクープ
小悪魔女子育成計画

テレビ版『アナらじWIDE』

2016年10月19日から2017年3月29日までは、SBSテレビでラジオのスピンオフ番組『アナらじWIDE』も放送されました。ラジオとはまた違ったパーソナリティの姿を見ることができたこの番組は、水曜日の深夜に放送され、2017年1月には放送継続が発表されました。ただし、2017年1月30日 - 2月20日は、特別番組『森永卓郎の超一流就活』放送のため、月曜日に時間変更されました。


『アナらじ』は、静岡放送のラジオ番組として、多くのリスナーに愛され、その11年半の歴史の中で、数々の感動や笑いを届けてきました。番組は終了しましたが、その魅力は今もなお、多くの人々の心に残っています。

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