アニマロッサ

「アニマロッサ」〜ポルノグラフィティの29枚目のシングル

ポルノグラフィティの「アニマロッサ」は、2009年11月25日にSME Recordsからリリースされた楽曲で、同バンドの29作目のシングルとなります。このシングルは、前作「この胸を、愛を射よ」から約2ヵ月半後に登場しました。

リリースと特典

表題曲「アニマロッサ」は、テレビ東京系列で放送されたアニメ『BLEACH』のオープニングテーマとして特別に制作されたものです。初回限定仕様には『BLEACH』オリジナルのワイドキャップステッカーが付属し、特典としてオリジナルポスター型カレンダーや、「アニマロッサ」のビデオクリップ特別鑑賞用パスワードも同封されていました。このシングルがリリースされた3日後、ポルノグラフィティは東京ドームで初の公演『東京ロマンスポルノ'09 〜愛と青春の日々〜』を開催し、同曲を初めてライブで披露しました。

楽曲のコンセプト

「アニマロッサ」は、主人公が数々の困難を乗り越え、大切な人を守ろうとする姿をテーマにした楽曲です。曲名の「アニマロッサ」はイタリア語で「赤い魂」を意味し、その名の通り、情熱的な愛情が歌われています。作詞作曲を担当した岡野は、「誰かを守りたいという気持ちには、柔らかく包み込むような形もあれば、心の内で煮えたぎるような激しい思いもある」と述べています。このような深い感情を曲と歌詞に込めることで、曲名が決定されたとのことです。

ミュージックビデオ

この曲のミュージックビデオには、バンドのメンバーに加えて、困難に立ち向かい敗北する男の姿が映されています。このキャラクターは、監督の長添雅嗣が楽曲を聴いた際に連想したもので、反撃できないのにも関わらず格好良い男を象徴的に描いています。また、この楽曲には別バージョンのミュージックビデオも存在します。

紅白歌合戦での披露

「アニマロッサ」は、第60回NHK紅白歌合戦にて、同バンドが6回目となる出場の際にパフォーマンスされました。この時、『BLEACH』に関連する楽曲がこの舞台で披露されるのは初めてのことでした。

収録楽曲の詳細

「アニマロッサ」の他には、「小規模な敗北」と「邪険にしないで」の2曲が収録されています。

• - 小規模な敗北: この曲は目の前の壁を恐れ、夢の実現を先延ばしにする愚かさを描いたミディアムロックナンバーです。作詞作曲の新藤は、可能性の大きい幼少期から成長する中で、現実を受け入れることの重要性を歌詞に込めています。

• - 邪険にしないで: この楽曲は柔らかいサウンドに愛情の思いを優しく表現し、すべての歌詞が広島弁で書かれています。タイトルは広島弁の語尾に掛けたダジャレで、ユーモアを感じさせます。2010年に行われたツアーでは、この曲を地域ごとに方言にアレンジして披露する試みも行われました。

まとめ

「アニマロッサ」は、ポルノグラフィティの楽曲の中でも特に深いメッセージ性を持つ一曲です。心の底から出てくる愛情や、立ち向かう勇気を歌ったこの曲は、多くのリスナーの心に響くことでしょう。

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