アフリカのツメ

アフリカのツメ：笑いとドラマが詰まったシチュエーションコメディ

2004年4月8日から2005年3月31日まで、日本テレビ系列で放送された『アフリカのツメ』。よみうりテレビ制作によるシチュエーションコメディ＆バラエティ番組として、多くの視聴者を魅了しました。毎週木曜日の夜に放送され、深夜のテレビドラマ枠を盛り上げました。特に番組開始から半年間に渡っては、23時40分から翌0時10分まで放送され、その後は23時40分から翌0時20分へと放送時間が延長されました。

この番組は、それまで夜に放送されていた別のバラエティ番組が移動したことによりスタート。その人気は琉球放送にも波及し、毎週金曜日の深夜に遅れネットで放送されるほどでした。

個性豊かな登場人物と舞台設定

番組は主にホテル『フロッグイン』とスナック『行き止まり』、そして小料理屋『きむら』の三つの舞台を中心に展開されました。それぞれの場所で働く個性豊かな登場人物たちが織りなす人間模様は、視聴者にとって大きな魅力の一つでした。

ホテル『フロッグイン』では、今田耕司演じる大谷桃太郎とその妻・風香（井川遥）、そして個性的な従業員たちが毎日騒動を巻き起こします。大倉孝二演じるチャッピー今村や、大島蓉子演じる峰藤子など、個性あふれるキャラクターたちがコミカルなやりとりを繰り広げます。

一方、スナック『行き止まり』では、広田レオナ演じるママ・荒井未来と、速水もこみち演じるバーテンダーの池谷綿八を中心に、赤座美代子演じる常連客・幸など、様々な人間模様が展開されます。

さらに、木村祐一演じる大将・木村が営む小料理屋『きむら』も、物語の重要な舞台として登場。そこで繰り広げられる人情味あふれるやりとりは、番組に温かい雰囲気をもたらしました。

豪華ゲスト出演陣と多彩なコーナー

『アフリカのツメ』は、豪華なゲスト出演陣も大きな魅力の一つでした。佐野元春、由紀さおり、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラなど、各界の著名人が番組を盛り上げました。また、2004年10月からは、コージー冨田がナレーターとして出演し、番組に独特の雰囲気を添えました。さらに、コージー冨田自身もゲスト出演を果たすなど、番組への貢献は多大なるものでした。

番組は、メインとなるコメディパートに加え、様々なコーナーを設けていました。中でも『ミッドナイトレイディオ』は、2004年10月以降はケーブルテレビ番組『FOU』へと変更され、新たな展開を見せました。『小料理屋きむら』も、2004年10月から開始された人気コーナーの一つです。これらのコーナーは、コメディパートと同様に、多くの視聴者を惹きつけました。

スタッフと制作

番組制作には、数多くのスタッフが携わっていました。武野一起氏、田中壽一氏（読売テレビ）をチーフプロデューサーに、岡本浩一氏（読売テレビ）、阪口知里氏（吉本興業）、壁谷悌之氏（泉放送制作）らがプロデューサーを務めました。企画は高須光聖氏が担当し、総合演出は片山修氏が手がけました。

また、ニユーテレス、ティ・エル・シー、砧スタジオなどの技術協力、フジアールなどの美術協力、泉放送制作、クロスブリードなどの制作プロダクション、そして吉本興業などの制作協力など、多くの企業や団体が番組制作を支えました。制作著作はよみうりテレビが担当しました。

番組の人気の高さを示すように、『アフリカのツメ ファーストシーズン ベストセレクション』というDVDも発売されました。R and CとYRBEが共同で販売を行い、多くのファンに購入されました。

『アフリカのツメ』は、個性的なキャラクター、笑いを誘うストーリー、そして豪華なキャスト陣とスタッフ陣が織りなす、忘れられないシチュエーションコメディとして、多くの視聴者の記憶に残る番組となりました。

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