アプフェルドルフ

アプフェルドルフとは

アプフェルドルフは、ドイツ連邦共和国バイエルン州オーバーバイエルン行政管区、ランツベルク・アム・レヒ郡に属する基礎自治体です。隣接する他の町村と共にライヒリング行政共同体を形成しています。

地理的には、バイエルン州南西部のレヒライン地方と呼ばれる地域に位置しており、ランツベルク・アム・レヒ、ショーンガウ、ヴァイルハイム・イン・オーバーバイエルンといった都市の間に広がっています。町は豊かな自然に恵まれたレヒ川のほとりにあります。

自治体の構成と歴史的経緯

アプフェルドルフは行政上、公式には八つの地区に分かれています。その中で比較的まとまった集落としては、アプフェルドルフハウゼン、オーバーアプフェルドルフ、ウンターアプフェルドルフが挙げられます。小集落や孤立した農場も含まれています。

自治体としての所属は時代と共に変化しており、1972年まではショーンガウ郡に属していましたが、その後の行政改革を経て、1978年からはライヒリング行政共同体の一員としてその運営が行われています。

町の歴史

アプフェルドルフに関する最も古い文献上の記録は、1305年にさかのぼります。これはアプフェルドルフ司祭区文書庫に保管されていた古文書の中から発見されたものです。公的な刊行物としては、1313年のアウクスブルクの文書が最初の記録とされています。これらの歴史的な発見は、近年、地元で活発に活動しているアプフェルドルフ成立史に関する郷土史グループの研究によってもたらされました。彼らは特に、18世紀中頃にポリング修道院のアウグスチノ会修道院参事会代表であったフランツ・テプルスが記した二巻の手書き文書に注目し、その中に1305年の記録が完全な形で残されていることを突き止めました。この記録は、ポリング修道院がアプフェルドルフ司祭区内に所領を所有していたことを示しています。また、この時代の記録の断片は、ミュンヘンのバイエルン中央文書館にも所蔵されています。

1305年の重要な出来事として、ハインリクス・デス・エンニスとその妻エリザベート・デ・ヴィハインが、ポリング修道院に関する自身の権利の一部をアプフェルドルフの司祭に寄贈あるいは売却した記録があります。これは同年3月12日にヴェッソブルン修道院で法的な手続きとして行われました。この手続きの立会人リストには、「アプフェルドルフの教会責任者であるハインリヒ氏（Dominus Hainricus Rector Ecclesiae in Apheldorf）」の名が記されており、この人物がアプフェルドルフのポリング修道院における初代修道院司祭であったと考えられています。アプフェルドルフの司祭とポリング修道院との緊密な関係は、教会財産が国家に接収される1803年の世俗化まで長く続きました。

アプフェルドルフの歴史は、古文書に「城館と裁判所」として記述されているラウヘンレヒスベルク保護裁判所とも深く関連しています。この名称は、レヒ川（Lech）沿いの起伏の多い（rauh）山（Berg）に由来しています。ラウヘンレヒスベルクの管轄区域は広く、アプフェルドルフをはじめ、ビルクラント（パイティング）、キンザウ、パイセンベルク、ライヒリング、そしてフィルゲルツホーフェンに属していたシュタットルとムントラヒングといった集落を含んでいました。歴史的に特筆すべき点として、1705年のバイエルン民衆蜂起における主要な指導者の一人であったイェーガーヴィルト・フォン・ミュンヘンがここで捕らえられたことが挙げられます。この保護裁判所も、世俗化の波を受けてショーンガウ地方裁判所に統合されました。

これらの特別な歴史的出来事以外にも、アプフェルドルフはレヒライン地方の他の多くの町と同様に、戦争やペストの流行、さらには突然の嵐といった自然災害による困難を経験してきました。これらの出来事は、限られた生活基盤を持つ人々の暮らしを度々脅かしました。1900年頃までのアプフェルドルフの経済は、主に筏流しと農業によって支えられていました。特に筏流しは重要な産業であり、アプフェルドルフから切り出された木材や加工された製品は、遠くウィーンやブダペストまでレヒ川を下って運ばれていました。

現在のアプフェルドルフは、およそ1,000人程度の人口を持つ静かな町です。レヒ川沿いの景観は美しく、町の行政はこうした田園風景の保護に努めています。かつて開催された700年祭では、予想を大幅に上回る5,000人もの人々がこの歴史ある町を訪れ、その魅力を再確認しました。

文化と見所

アプフェルドルフにはいくつかの歴史的な建造物があります。

聖霊教区教会: この教区教会は、異なる時代の建築様式が組み合わされています。塔は後期ロマネスク様式で、切妻屋根が特徴的です。内陣室は後期ゴシック様式ですが、1740年頃に美しい化粧漆喰が施され、バロックの雰囲気も感じられます。身廊（長堂）はバロック様式を模倣して後に増築された部分です。

司祭館: 1747年に建設された司祭館は、美しいホールを持つことで知られています。この建物の設計は、ドイツ・バロック建築の巨匠として名高いヨハン・ミヒャエル・フィッシャーによるものです。

これらの建物は、アプフェルドルフの豊かな歴史と文化を物語る貴重な見所となっています。

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