アベンジャーズ vs X-MEN

『アベンジャーズ vs X-MEN』は、マーベル・コミックのクロスオーバー作品であり、アベンジャーズとX-MENという2大ヒーローチームの激突を描いた作品です。ミュータントの未来、そして地球の命運をかけた壮大な物語が展開されます。

あらすじ

Mデイによってミュータント人口が激減した後、ホープ・サマーズの覚醒を機にミュータントは徐々に数を増やしていました。しかし、かつて甚大な被害をもたらしたフェニックス・フォースが再び地球に接近していることが判明します。フェニックス・フォースの目的は、ミュータントの救世主と信じられているホープでした。

ホープはフェニックス・フォースの接近を感じながらも、義理の祖父であるサイクロップスに何も打ち明けず、夜な夜な街でヴィランとの戦いに明け暮れていました。亡き義父ケーブルから叩き込まれた戦闘技術を駆使し、フェニックス・フォースとの戦いに備えます。

一方、アベンジャーズは、宇宙から飛来した物体と飛行機の激突事故に遭遇します。アベンジャーズの活躍により飛行機は無事着陸しますが、宇宙から飛来したのはスーパーヒーローのノヴァでした。ノヴァは「あれが来る」と言い残し気絶。アイアンマンらは、ノヴァのコスチュームに付着していたエネルギーから、ノヴァを倒したのはフェニックス・フォースであると結論付けます。

X-MENの本拠地ユートピアでは、サイクロップスとマグニートーがホープを訓練しますが、その厳しさに耐えかねたホープがフェニックスの力を発現させてしまいます。そして、それはフェニックス・フォース対策を練っていたアベンジャーズに感知されることとなります。

キャプテン・アメリカはユートピアを訪れ、フェニックスから世界を守るためにホープの引き渡しを求めますが、サイクロップスはこれを拒否。両者の対立は決裂し、ついにアベンジャーズとX-MENの全面戦争へと発展します。

戦いは激化し、様々なヒーローたちがそれぞれの信念を胸に戦います。アイアンマンはフェニックス・キラー・アーマーを開発し、フェニックス・フォースに対抗しようとします。ウルヴァリンはアベンジャーズ側につき、古巣のX-MENと刃を交えます。スパイダーマンは、その場をかき回すような言動で、意外な形で戦局を左右します。

フェニックス・フォースはホープに取り憑き、彼女はフェニックスの力を制御できずに苦悩します。アイアンマンの攻撃によりフェニックスの力は分裂し、サイクロップス、エマ・フロスト、ネイモア、コロッサス、マジックの5人に宿ります。彼らはフェニックス・ファイブと名乗り、その強大な力で世界を理想郷へと変貌させていきます。

しかし、フェニックス・ファイブの統治は、プロフェッサーXによってその危うさが指摘されます。ミュータントによる人類支配を懸念した大統領は、アベンジャーズに事態の収拾を依頼。再び、アベンジャーズとX-MENは激突します。

最終的に、スカーレットウィッチとホープの活躍により、フェニックス・フォースは消滅。しかし、その影響で世界中でミュータントが復活し、新たな時代の幕開けを迎えることとなります。

主要キャラクター

サイクロップス: X-MENのリーダー。ミュータントの未来を憂い、フェニックスの力を利用しようとする。
エマ・フロスト: サイクロップスの恋人。強力なテレパスであり、ダイヤモンド化能力を持つ。
ホープ・サマーズ: Mデイ以降に初めて生まれたミュータント。フェニックス・フォースの宿主となる。
キャプテン・アメリカ: アベンジャーズのリーダー。人類の平和を守るため、フェニックス・フォースと戦う。
アイアンマン: アベンジャーズのメンバー。科学力でフェニックス・フォースに対抗しようとする。
ウルヴァリン: X-MENとアベンジャーズ、両方に所属するミュータント。ホープの処遇を巡り、サイクロップスと対立する。
スパイダーマン: アベンジャーズのメンバー。持ち前のユーモアで、戦いの緊張を和らげる。
スカーレットウィッチ: 現実改変能力を持つミュータント。かつてミュータントを絶滅の危機に陥れた過去を持つ。

テーマ

本作は、正義とは何か、理想とは何か、そして未来をどう選択するのか、といった普遍的なテーマを描いています。アベンジャーズとX-MEN、それぞれの信念がぶつかり合い、ヒーローたちは苦悩しながらも自らの道を切り開いていきます。

アベンジャーズ vs X-MEN