アホガール

アホガール

『アホガール』は、ヒロユキによる日本の漫画作品。当初は『週刊少年マガジン』で4コマ漫画として連載され、後に『別冊少年マガジン』に移籍してストーリー形式へと移行しました。主人公・花畑よしこを中心とした、ハイテンションなギャグコメディです。

概要

本作は、規格外のアホである女子高生・花畑よしこが、幼馴染の阿久津明や周囲の人々を巻き込み、騒動を巻き起こす日常を描いた作品です。よしこの破天荒な行動に対して、明がツッコミや制裁を加えるのがお決まりの流れ。テンポの良いスラップスティックコメディで、読者を飽きさせない展開が魅力です。

連載初期は4コマ形式でしたが、連載が進むにつれてストーリー形式へと変化。しかし、過去には特別編でストーリー形式が採用されたり、修学旅行編で4コマ形式が復活したりと、形式に捉われない自由な表現が用いられています。

作中では、キャラクターたちが進級したり、留年したりと、時間経過も描かれています。作者によると、2016年夏頃には完結を決めており、連載長期化のため、一旦休んで次回作に取り組むために完結に至ったとのことです。単行本は全12巻で、累計発行部数は150万部を記録しています。

あらすじ

主人公の花畑よしこは、学力テストで全教科0点を取るほどの超が付くアホの子。幼馴染の阿久津明（あっくん）に説教されても的外れな返答ばかり。明からは日常的に突っ込みや制裁を受けています。そんなよしこを中心に、クラスメイトの隅野さやか、よしこを舎弟と慕う不良少年・黒崎龍一、よしこの母親・よしえ、明の妹・瑠璃、明に恋心を抱く風紀委員長、明を嫌うギャル3人組、男装したよしこに恋する担任教師・押枝あつこなど、個性豊かなキャラクターたちが織りなす騒動が描かれます。

主要登場人物

花畑 よしこ
本作の主人公。驚異的なアホっぷりを発揮する女子高生。バナナをこよなく愛し、学習能力はないものの、天性の勘と人間離れした身体能力を持っています。幼馴染の明に熱烈な恋心を抱いていますが、そのアホさゆえに明からは嫌悪されています。
阿久津 明
よしこの幼馴染。通称「あっくん」。学業優秀な勤勉家で、よしこのアホな行動にいつも振り回されています。よしこのことが大嫌いで、彼女を人間としてまともに更生させようと努力するも、いつも空回り。妹の瑠璃を溺愛するシスコンの一面も。
隅野 さやか
よしこのクラスメイト。お人好しで、よしこと周囲の緩衝材的な存在。明の友人でもあり、彼に好意を抱く風紀委員長の恋を応援しています。
風紀委員長
本名不明。明に恋心を抱く真面目な女子生徒。しかし、よしこの影響で奇行に走ることが多く、明からは変な女と思われています。恋するあまりストーカー行為に発展することも。
花畑 よしえ
よしこの母親。娘のアホさ加減に頭を悩ませています。娘と幼馴染の明を結婚させようと企んでおり、様々な策略を巡らせています。
犬
よしこが拾ってきた犬。人語を理解し、コミュニケーション能力も高い。よしこの相棒として、騒動に巻き込まれることも。
阿久津 瑠璃
明の妹。兄同様、よしこのことを嫌っています。兄とは違い、自身の学力の低さを自覚しており、克服しようと努力しています。
押枝 あつこ
よしこたちの担任教師。男装したよしこ（よしお）に恋をしています。
黒崎 龍一
かつては不良少年でしたが、よしこに感化され更生。よしこの舎弟となり、彼女を慕っています。
栄村 茜
よしこたちのクラスメイト。「ギャル3人組」のリーダー格。
柊 姫衣
よしこたちのクラスメイト。「ギャル3人組」の一人。
椎名 黒子
よしこたちのクラスメイト。「ギャル3人組」の一人。

テレビアニメ

2017年7月から9月まで放送されました。アニメーション制作はディオメディアが担当。ハイテンションなギャグと、原作の雰囲気を忠実に再現した作画で、人気を博しました。

その他

本作は、伊豆急行とのコラボ企画も実施されました。記念乗車券が発売されるなど、地域活性化にも貢献しました。

『アホガール』は、予測不能な展開と個性的なキャラクターたちが織りなす、抱腹絶倒のギャグコメディです。ぜひ一度、その世界に触れてみてください。

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