アポカリモン

アポカリモン

アポカリモンは、デジタルモンスターシリーズ、特にデジモンアドベンチャーに登場する重要なキャラクターです。名前は黙示録（アポカリプス）に由来し、その存在自体がデジタルワールドにおける終末を象徴しています。

概要

アポカリモンの外見は非常に特徴的です。正十二面体の上に人間のような上半身が乗り、各面にはDNAのような螺旋状の触手が付いた五角錐台が配置されています。この異形な姿は、彼の出自と能力を暗示しているかのようです。

種族としてのアポカリモン

アポカリモンは、人間の負の感情や、進化の過程で消滅したデジモンたちの怨念が集結して生まれた存在とされています。デジモンと呼べるかすら不明であり、その正体は謎に包まれています。しかし、消えていったデジモンたちの必殺技を全て使用できるという特異な能力を持っています。

負の想念が闇の力によって集まり出現したとされ、その出現理由は定かではありません。一説には、混沌としたデジタルワールドを粛清し、無に帰そうとしていると言われています。太古の予言書にその出現が予言されているという説も存在します。

基本データ

世代: 究極体
タイプ: 種族不明
属性: 不明
必殺技: 暗黒（ダークネスゾーン）、グランデスビッグバン
得意技: デスエボリューション
所属: ダークエリア

必殺技

暗黒（ダークネスゾーン）: 無限に広がる闇を発生させ、全てを無に帰してしまう技。この闇に包まれたものは、全方位の方向感覚を失い、消滅すると言われています。
グランデスビッグバン: 自身の肉体を崩壊させ、大規模な爆発を発生させる技。

亜種・関連種

メフィスモン: 完全体。アポカリモンのデータの残骸から生まれ、その怨みを引き継いだデジモン。『デジモンテイマーズ 冒険者たちの戦い』に登場。
ガルフモン: 究極体。メフィスモンの進化体。

登場人物としてのアポカリモン

デジモンアドベンチャー

声優は大塚周夫が担当しました。アポカリモンは、デジモンアドベンチャーにおける最後の敵として登場します。一人称は「我々」または「私」です。進化の過程で消えていったデジモンたちの無念や辛く悲しい気持ちなどの怨念の集合体であり、自身たちが為せなかったことを、生きているデジモンや子供たちを羨み、憎んでいます。主人公たちが今まで闘ってきたデジモンたちの技を使い、紋章とタグを破壊し、主人公たちをデータに分解して追い詰めます。しかし、互いの絆と心の中の光により輝いた心の紋章の力によってデジタルワールドに復帰を果たした8人と8匹の連携攻撃によって敗北します。最後の足掻きとしてグランデスビッグバンにより自爆しデジタルワールドを無き物にしようとしますが、八つのデジヴァイスが作り出した立方体状の結界によって阻止されます。

小説版では、かつてデジタルワールドにあった「進化をしないという概念」が、自身によってデジタルワールドを染めるために、「進化の途中で消えて行った種の無念」や死んだデジモンのデータを力として利用するために吸収することで誕生した存在として描かれています。アニメのアポカリモンとは異なり、「進化をしないという概念」そのものの意識を「個」としてはっきりと持っており、妬みや恨みで動いているのではなく、死んでいったデジモンたちの持っていた無念や言葉を利用して、ただ自身の野望のために世界を塗り変えようとする「悪」として描かれています。アニメ版との設定の違いとして、ダークマスターズのムゲンドラモンのデータから再現したムゲンキャノン以外の、吸収されたデジモンの必殺技を使うことはありませんでした。

デジモンテイマーズ

第6話では、他のデジモンと混じって牧野留姫を自分のテイマーにしようと、デジモンクィーンの異名を取る彼女の前に現れたデジモンの群れとしてシルエットで登場しています。

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