アミーン・アル＝ダヒル

アミーン・アル＝ダヒル（Ameen Al-Dakhil）は、2002年3月6日イラクのバグダードで生まれました。現在は、ドイツ・ブンデスリーガのVfBシュトゥットガルトに所属し、ベルギー代表としても活躍するサッカー選手です。ポジションは主にディフェンダー（DF）を務めています。

生い立ちとクラブでの活躍

アル＝ダヒルは、イラク戦争の影響で難民として5歳の時にベルギーに移住しました。ベルギーでサッカーを始め、2013年に名門RSCアンデルレヒトの下部組織に加入。2017年にはスタンダール・リエージュの下部組織へ移籍しました。当初はフォワード（FW）としてプレーしていましたが、センターバックにコンバートされ、才能を開花させました。

2021年7月23日、ベルギー・ファースト・ディビジョンAの試合で、スタンダール・リエージュの一員としてプロデビューを果たしました。その後、2022年1月31日には、同じリーグに所属するシント＝トロイデンVVへ完全移籍。

2023年1月13日には、イングランド・EFLチャンピオンシップ（2部リーグ）のバーンリーFCへ完全移籍し、3年半の契約を結びました。そして、2024年8月27日、ドイツ・ブンデスリーガのVfBシュトゥットガルトへ4年契約で移籍し、新たな挑戦を始めています。

代表としての経歴

アル＝ダヒルはイラクで生まれましたが、ベルギーに帰化しており、一貫してベルギー代表を選択しています。年代別代表としては、UEFA U-17欧州選手権2019やUEFA U-21欧州選手権2023に参加しました。

また、2020年10月にはAFC U-19選手権2020に出場するイラクU-20代表に選出されましたが、大会自体が新型コロナウイルス感染症の世界的流行により中止となったため、イラク代表としての出場は実現しませんでした。

2023年6月には、UEFA EURO 2024予選・グループFのオーストリア代表戦、エストニア代表戦に臨むベルギーA代表メンバーに選出され、オーストリア代表戦でA代表デビューを飾りました。今後の更なる活躍が期待されています。

アミーン・アル＝ダヒルは、その恵まれた体格と高い身体能力を活かした守備に加え、正確なパスとビルドアップ能力も兼ね備えており、現代的なセンターバックとして評価を高めています。難民という苦難を乗り越え、ベルギー代表として世界で活躍する彼の姿は、多くの人々に勇気を与えています。

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