アメリカン・イディオット (曲)

アメリカン・イディオット (American Idiot)

アメリカのロックバンド、グリーン・デイの楽曲「アメリカン・イディオット」は、2004年に発表された7作目のアルバム『アメリカン・イディオット』のオープニングを飾るナンバーです。シングルとしてもリリースされ、アメリカのBillboard Hot 100チャートで61位、モダン・ロック・トラックスチャートでは1位を獲得。ローリング・ストーン誌の「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では432位にランクインするなど、高い評価を得ています。

作詞はビリー・ジョー・アームストロング、作曲はグリーン・デイが担当しました。

楽曲の特徴

楽曲は、印象的なエレキギターのリフから幕を開け、そのリフを軸とした疾走感あふれるバンドサウンドが展開されます。パンク・ロックのエネルギーと、キャッチーなメロディが融合した、グリーン・デイならではのサウンドが魅力です。

サミュエル・ベイヤーが監督を務めたミュージック・ビデオも制作されており、バンドの演奏シーンを中心に構成された、迫力のある映像作品となっています。

ライブでの演奏も欠かせない楽曲であり、アルバム『アメリカン・イディオット』リリース後のツアーでは、セットリストの1曲目を飾ることが多く、ライブのオープニングを盛り上げました。ライブ・アルバム『ブレット・イン・ア・バイブル』には、2005年に行われたライブの模様が収録されており、その熱狂的なパフォーマンスを追体験できます。

物議を醸した歌詞

歌詞には、「fk」や「faggot」といった放送禁止用語が含まれているため、テレビやラジオで放送される際には、該当部分の音声が消されたり、自主規制音が被せられたりするなどの措置が取られることがあります。しかし、その過激な歌詞こそが、社会への不満や怒りをストレートに表現しており、若者を中心に共感を呼んだ要因の一つと言えるでしょう。

多方面での展開

2011年には、日本の地上波放送のF1グランプリのテーマ曲として使用され、幅広い層に楽曲が届けられました。

2016年のアメリカ合衆国大統領選挙の投票および開票から2日前のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードでは、この曲を披露した際、歌詞の一部を「fk」から「Trump」に変更し、当時の大統領候補であったドナルド・トランプ氏を批判しました。以降、トランプ政権発足後も、この姿勢は変わっていません。グリーン・デイの政治的なメッセージが込められたパフォーマンスは、大きな話題を呼びました。

「アメリカン・イディオット」は、グリーン・デイの代表曲として、その音楽性とメッセージ性を世界に発信し続けています。

外部リンク

Green Day “American Idiot” Live on the Howard Stern Show - YouTube
Green Day - American Idiot (Live 8 2005) - YouTube

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