アメリカ・ケイブダイビング協会

アメリカ・ケイブダイビング協会（NACD）とは

アメリカ・ケイブダイビング協会（The National Association for Cave Diving, NACD）は、洞窟潜水に特化した世界最古の教育機関です。1968年に設立され、翌1969年5月15日に法人登録されました。NACDは、安全な洞窟潜水は適切な教育と訓練によってのみ達成可能であるという信念のもと、洞窟潜水技術の発展と普及に大きく貢献してきました。

設立と初期の活動

NACD設立当初、ラリー・ブリエル、デイヴィッド・デゾーテルズ、デイル・マロイ、ギルバート・ミルナー、トム・マウント、ハル・ウォッツの6名が中心となり、1970年5月29日にNACDケイブダイビングインストラクターとして認定されました。彼らは、洞窟潜水のプログラムを確立し、その後の洞窟潜水教育の基礎を築きました。

他団体への貢献

NACDは、その活動を通じて他の潜水関連団体にも多大な影響を与えてきました。1972年には、アメリカ洞窟学会（NSS）の洞窟潜水部門（NSS-CDS）、PSAI（The Professional Scuba Association International）、NAUI（The National Association of Underwater Instructors）のテクニカルダイビング部門の設立に協力しました。これにより、洞窟潜水技術はより広く普及し、多くのダイバーが安全に潜水を楽しめる環境が整備されました。

その後の活動と発展

1980年代には、WKPP（The Woodville Karst Plain Project）を確立し、より高度な洞窟潜水技術の開発にも貢献しました。さらに、1985年にはIAND（International Association of Nitrox Divers, 現IANTD）、1998年にはGUE（Global Underwater Explorers）の設立にも協力し、テクニカルダイビングの進化を支えてきました。現在では、TDI（Technical Diving International）のトレーニング部門を管理し、次世代のダイバー育成にも力を入れています。

現在の役員体制

NACDは、現在も活発な活動を続けており、以下の役員によって運営されています。

会長：ジェフ・バウアー
副会長：リック・マーカー
会計：ジム・ワイアット
委員会コーディネーター：トレイシー・グラブズ
トレーニングディレクター：ラリー・グリーン
インストラクターディレクター：ジェフ・バウアー、ジム・ワイアット、リチャード・ドレーアーIII
* ディレクター：リック・マーカー、トレイシー・グラブズ、バート・ウィルチャー

歴代会長

過去には、トム・マウントや現在の会長であるジェフ・バウアーが会長を務め、NACDの発展に大きく貢献してきました。

外部リンク

NACDの公式サイトでは、より詳しい情報や最新の活動内容を確認できます。

NACD

NACDは、設立から半世紀以上にわたり、洞窟潜水の安全基準と技術の向上に尽力してきました。その歴史と実績は、世界のテクニカルダイビング界に大きな影響を与え続けています。

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