アメリカ学会

アメリカ学会の概要

アメリカ学会（The Japanese Association for American Studies）は、アメリカ合衆国に関連する学術研究を推進することを目的とした日本の学会です。1966年に現在の形态で設立され、当初は東京大学法学部の高木八尺教授や慶應義塾大学法学部の藤原守胤教授らによって創立されました。アメリカ学会は、日本学術会議に協力する学術団体の一つとして認められています。

2022年の時点で、アメリカ学会の会員数は約1300名を数え、活動の中心となる事務局は大阪府大阪市に位置しているあゆみコーポレーション内に設立されています。学会では、清水博賞や中原伸之賞、斎藤眞賞といった学会賞を設けており、会員の優れた研究を評価しています。

会員について

アメリカ学会の会員は、学会の目的に賛同し、活動に参加する個人または団体で構成されています。会員は普通会員、維持会員、名誉会員に分類されます。普通会員になるためには大学院修士課程を修了し、会員による推薦を受ける必要があります。

会費は普通会員が年額8000円、大学院生会員が6000円となっており、維持会員は年額3万円以上の寄付を行うことが求められます。名誉会員になると、会費の支払いが免除される特典がありますが、年会費を3年間滞納した場合は退会処分となることに注意が必要です。

組織の役割

アメリカ学会の役員は、規約で定められた種類と人数に応じて配置されます。会長1名、副会長2名、常務理事9-12名、理事35-40名、監事3名、評議員30-50名が役員として選出されます。役員の任期は2年ですが、常務理事は連続3期までという制限があります。

役員選出の際には理事の互選が行われ、理事は会員の選挙で選出された35名と、地域や分野を考慮した会長推薦による5名以内で構成されます。一般会員から推薦された評議員と、会員による選挙で選ばれる監事も組織の運営に重要な役割を果たします。

年次大会

アメリカ学会は毎年6月の初めに年次大会を開催しています。この大会は2日間にわたって行われ、会場は東京地域とその他の地域から交互に選ばれます。在籍しているすべての会員が参加できるこの大会では、全体の会議が予定されており、会長が年度ごとの事業報告を行います。

学会の刊行物

アメリカ学会は、様々な研究成果を一般に広めるために刊行物を発行しています。主な刊行物には『アメリカ研究』や『The Japanese Journal of American Studies』、学会のニュースレター等があります。これにより、会員の研究や活動が多くの人々に紹介されています。

清水博賞

清水博賞は、アメリカ学会の元会長である清水博氏によって設立され、若手会員の優れた研究書を対象とした賞です。毎年授与されるこの賞は、初の単著として出版された研究書に贈られ、賞金は5万円となっています。

これまでに数多くの受賞者が誕生し、各回の受賞作品はアメリカ研究の重要な成果として評価されています。

結論

アメリカ学会は、日本におけるアメリカ研究の中心的な学術団体として、その活動を通じて国際的な交流や学問の発展に寄与し続けています。研究者や学生のみならず、アメリカについて関心を持つすべての人々にとって、さまざまな情報源を提供する重要な場となっています。

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