アヤメくんののんびり肉食日誌

『アヤメくんののんびり肉食日誌』：恐竜オタクと骨格マニアの大学ラブコメディ

『アヤメくんののんびり肉食日誌』は、町麻衣氏による人気漫画作品です。大学の生物学科の研究室を舞台に、恐竜オタクの主人公・菖蒲瞬と、骨格マニアのヒロイン・椿雛菊のラブコメディが展開されます。

2012年、『FEEL YOUNG』誌上で「髪と鱗」というタイトルの前後編として掲載された後、読者の高い評価を受け、2013年から連載が開始されました。個性豊かな研究室の仲間たちとの日常や、瞬と雛菊のすれ違いながらも惹かれ合う関係性がコミカルに描かれ、多くの読者を魅了しています。

ストーリーの展開

イギリスから帰国したばかりの大学1年生、瞬は恐竜オタクで、好奇心旺盛な性格。一方、大学2年生の雛菊は、鳥類と恐竜の骨格を研究する骨格マニアで、イケメンよりも骨を愛する変わり者です。二人は生物学科の同じ研究室に所属しており、そこで出会います。

最初は互いに反発し合う二人ですが、研究を通して、そして日常の些細な出来事を通して、次第に惹かれ合うようになっていきます。周囲の個性的な研究室の仲間たちや、瞬の英国時代の友人、そして研究室の先輩教授など、魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。

受賞歴と映画化

本作は2015年に「第6回ananマンガ大賞」で準大賞を受賞し、その人気を証明しました。2017年には、黒羽麻璃央さんと足立梨花さんのW主演で実写映画化され、多くのファンを劇場に呼び込みました。

登場人物

菖蒲瞬（あやめしゅん）：主人公。恐竜オタクで好奇心旺盛な大学1年生の帰国子女。
椿雛菊（つばきデイジー）：ヒロイン。骨格マニアで、鳥類と恐竜の骨格を研究する大学2年生。
鈴木仁英（ワニの仁英）：ワニの研究をしている博士課程の学生。
エリザベス：瞬の英国時代の友人。
* 高山先輩、里中先輩、望、奈良アキラ、斉藤教授、菖蒲綾夫：研究室の仲間や教授たち。それぞれ個性豊かなキャラクターです。

制作秘話

作者の町麻衣氏は、担当編集者との打ち合わせで「おっぱい触らせてください」と言っちゃう男の子が登場する漫画というアイデアを提案したことが、本作の制作のきっかけとなりました。

作品の魅力

『アヤメくんののんびり肉食日誌』の魅力は、個性豊かな登場人物たちと、テンポの良いストーリー展開です。恐竜や骨格という少し変わったテーマを扱っていますが、恋愛要素や日常のユーモアがバランス良く織り込まれており、幅広い層の読者を楽しませます。

書誌情報

祥伝社フィールコミックスより、2024年6月現在で18巻まで刊行されています。

映画情報

2017年公開。黒羽麻璃央、足立梨花W主演。

まとめ

『アヤメくんののんびり肉食日誌』は、大学を舞台にした軽快なラブコメディで、恐竜や骨格というニッチなテーマを魅力的に表現している作品です。個性豊かなキャラクターとテンポの良い展開、そして恋愛模様が、多くの読者を惹きつけています。 映画化もされた人気作であり、コミックス、映画共に、一度は手に取ってみる価値のある作品と言えるでしょう。

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