アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーション

アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションの歴史

アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーション（Allied Artists Pictures Corporation）は、アメリカを代表する映画製作会社の一つで、その設立は1946年にさかのぼります。元々はモノグラム・ピクチャーズ（Monogram Pictures）の子会社として創設され、アライド・アーティスツ・プロダクションという名称でスタートしました。モノグラムは1931年に設立された会社で、主にB級映画を製作していましたが、アライド・アーティスツはその後、少しずつ規模を拡大し、高予算の作品も手がけるようになりました。

1953年にはモノグラムと合併し、アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションとして新たなスタートを切りました。この時期、特に目立つのはSF映画の制作です。著名な作品としては、ドン・シーゲルが監督した『ボディ・スナッチャー/恐怖の街|ボディ・スナッチャー_恐怖の街』（1956年）があり、際立った評価を得ています。この映画は、SFホラーの名作として今もなお評価され続けています。

1970年代には、アライド・アーティスツはテレビ作品の制作にも精力的に取り組みましたが、1979年に経済的困難に直面し、ついには会社は倒産に至ります。このことで製作活動は停止し、長年の歴史に終止符が打たれました。

アライド・アーティスツが手がけた作品には、今でも広く知られる2本の映画が存在します。『友情ある説得』（1956年）と『昼下りの情事』（1957年）で、どちらも現在はメトロ・ゴールドウィン・メイヤー（MGM）が版権を保有しています。また、『パピヨン』（1973年）もこの会社の名作の一つとして知られています。

1980年には、ロリマー・プロダクションがアライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションを買収し、会社の製作物は新たな流れを迎えました。さらにロリマーは1988年にワーナー・ブラザースに買収され、この結果、アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションの大部分の作品が現在、タイム・ワーナーにて管理されています。

また、前身のモノグラム・ピクチャーズは1946年以前の作品をMGMが管理し、以降の作品をワーナーが保有しています。このように、アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションは、その後の映画業界にも大きな影響を与えました。

なお、アソシエイテッド・アーティスツ・プロダクション（a.a.p.）は、アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションとは本来関係がありませんが、現在はその作品もタイム・ワーナーの管理下にあります。

映画製作におけるアライド・アーティスツ・ピクチャーズの影響は非常に大きく、今でも多くのファンに愛される作品が残されています。その多様なジャンルと、数多くの名作が後世に伝えられることは、映画史の中での重要なアイコンとしての地位を確立しています。

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