アラビアン狂想曲

『アラビアン狂想曲』（アラビアン ラプソディー）は、漫画家・和田慎二が描く、エキゾチックな世界観が魅力の作品です。

概要

この作品は、1976年に秋田書店の『月刊プリンセス』9月号に掲載されました。アラビアンナイトをベースにした物語で、東の国を舞台に、愛と冒険、そしてユーモアが織り交ぜられたストーリーが展開されます。

物語の中心となるのは、魔王シャザールに攫われたサミール姫と、彼女を深く愛する若者アマル・ザム・ハッサン。ハッサンは姫を救い出すため、冒険の旅に出ます。

この作品の大きな特徴は、その独特なユーモアセンスです。例えば、ハッサンは、ガメラのいとこで大阪弁を話す、マッハの速さで空を飛ぶ亀を与えられます。また、砂漠で魔王の手下と化した兵士たちが、乗りやすいからという理由で東村山音頭を歌い踊り出すなど、予想外の展開が満載です。

雑誌掲載時には「アラー」と表記されていた部分が、コミックス化の際に「ラー」と修正された点も、この作品に関するエピソードの一つです。


書籍情報

『アラビアン狂想曲』は、「恐怖の復活－ホラー・リザレクション－」（秋田書店プリンセスコミックス）に収録されています。この単行本では、以下の作品も併せて楽しむことができます。

恐怖の復活 （1979年 月刊プリンセス9-10月号掲載）
ラムちゃんの戦争 （1978年 月刊プリンセス4月号掲載）

和田慎二の世界観が凝縮された『アラビアン狂想曲』。アラビアンナイトをモチーフにした、一風変わった冒険活劇を楽しみたい方におすすめの一作です。

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