アリサ＝サザンクロス

『ケロロ軍曹』に登場するアリサ＝サザンクロスは、吉崎観音先生によって生み出された魅力的なキャラクターです。アニメでは矢島晶子さんが声を担当しています。

人物像

アリサは、日向家を囲む四方の風の一人であり、南を担当しています。他の四方の風とは異なり、ケロロ小隊の隊員とパートナー関係にはありません。また、劇場版シリーズでは第5作で初めて登場しました。

彼女は人間ではなく、「闇の世界（ダーク・ゾーン）」の住人です。人間になるために、宇宙人やUMAなどの「闇の者（ダーク・レイス）」を狩り、その生体エネルギーを必要としています。その為、何百年も前から「闇の狩人（ダーク・ハンター）」として活動しています。

身長は155cm、体重は41kg。オレンジ色の髪を耳の下でツインテールにしています。赤い瞳はつり上がっており、全体的にモノトーンの服装をしています。原作では吉祥学園の制服を着用したこともあります。劇場版やフラッシュアニメでは、服装のデザインが大きく変更されています。

性格

アリサは強引な一面があり、初登場時には冬樹を拉致し、ケロロ小隊を捕獲しました。男勝りな口調で話しますが、時折女性らしい言葉遣いも見られます。

感情表現が苦手で、冬樹への好意を素直に伝えられない不器用さを持っています。原作では、ネブラに「何か違う気もする」と思われています。一般常識に欠ける部分もあり、ズレた行動を起こすこともあります。

アニメでは、家族でのピクニックが中止になった冬樹を元気づけようと、秋を無理やり連れ帰ろうとするなど、純粋な一面が強調されています。普段はあまり表情を変えませんが、稀に微笑みを見せることがあります。

アニメでは初期に情報が少なかったため、「なんだかよく分からないキャラ」という印象を持たれていましたが、原作では父親であるネブラを労わる心や、冬樹に気を引かれようとする可愛らしい一面が描かれています。アニメでは、ネブラと出会う以前は孤独だったことが語られています。

冬樹に対しては、最初利害関係で接していましたが、次第に惹かれていきます。カシオペアン・ショートヘアーとの戦いでは、ネブラの制止を振り切って冬樹を助けようとしました。冬樹との出会いを通して、人間らしい感情や感性が芽生え始めています。

アニメでは、むやみに「獲物」を狩ろうとすることは少なく、ヒトガタを見逃すなど、優しい一面も見られます。

人物関係

ネブラの娘であり、「ダディ」と呼んでいます。ただし、血の繋がりはありません。

闇の者を呼び寄せるという理由で、日向冬樹に好意を抱いています。初登場時に「フユキは私がもらう」と宣言したことで、桃華に嫉妬されています。しかし、アリサ自身は特に気にしていないようです。アニメでは、桃華との間に友情が芽生える場面もあります。

闇の者を容赦なく狩るため、宇宙警察からは要注意人物として認識されています。秋に対しては密かに慕っており、彼女の言うことを素直に聞く場面も見られます。

新ケロロに対しては、強力なエネルギーを感じ、食べたそうにしていました。

能力

アニメではドロロの鑑定眼力でも鑑定不能であり、1対1の戦闘でもドロロに勝利するなど、四方の風の中で最も強いとされています。猫耳型のヘアバンドを使って攻撃や移動を行います。しかし、戦闘ではネブラの力に頼るしかなく、彼女自身に直接的な戦闘能力はありません。

ゴルゴンのように、目が合った者を石に変えてしまう能力も持っています。

テレビアニメでの登場

アニメでの初登場は第133話。ハロウィンの時期に初登場しました。初登場時にケロロ小隊を捕らえましたが、救出方法は原作と異なります。

その後も何度か登場し、冬樹やケロロ小隊と関わっていきます。捏造グッズを売るアルバイトをしたり、アイススケートに挑戦したりと、様々なエピソードが描かれています。

アリサが登場する回では、ナレーターの口調が淀川長治のようになるのが特徴です。

その他のエピソード

近づくとキンモクセイの香りがするらしいです。

原作では左利き、アニメでは右利きとして描写されています。

原作では一時的に冬樹たちの町に住んでいましたが、現在は再び世界中を回っています。

アニメでは人形であるため痛覚がないことが判明していますが、他の話では敵の攻撃を受けて苦しむ描写もあります。

アニメでは、夏美に教えてもらった全自動洗濯機を使えるようになったり、テレビ番組の言葉を一度で覚えたりする才能を見せています。

アイススケートに初挑戦し、短時間で完璧に滑れるようになるなど、高い運動能力を持つことが示唆されています。

脚注

ケロロ軍曹の登場人物一覧
日向冬樹
ゴルゴン
シャンブロウ
* 淀川長治

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