アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅

映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は、ティム・バートン製作・製作総指揮による2016年のアメリカの冒険ファンタジー映画です。この作品は2010年に公開された『アリス・イン・ワンダーランド』の続編で、原作であるルイス・キャロルのアリスシリーズの2作目『鏡の国のアリス』に基づいています。前作に登場したキャラクターたちが再登場する一方、新たなキャラクターも加わり、さらに魅力的なストーリーが展開されます。

ストーリー概要

物語は、アリス・キングスレーがワンダー号での3年間の航海からロンドンに戻るところから始まります。帰宅すると、彼女の母が元恋人のヘイミッシュに家を譲る契約を締結したことを知ります。ヘイミッシュはアリスに対し、ワンダー号を手放せば自宅を返すと告げますが、アリスはワンダー号を譲渡するつもりはありません。

その後、アリスは蝶になったアブソレムに出会い、マッドハッターの異変を知ります。彼は「死んだはずの家族が生きている」と信じ、アリスに家族を見つけ出してほしいと頼みます。しかし、アリスは「亡くなった家族を探すことは不可能だ」と答えると、マッドハッターは倒れてしまいます。彼を救うため、アリスは白の女王の助言で、「クロノスフィア」という時間を遡る道具を手に入れるため、ワンダーランドの時間を司る存在、タイムのもとへ向かいます。

アリスはタイムにクロノスフィアを借りたいと伝えますが、タイムはそれを取ることは世界の崩壊に繋がると警告します。しかし、彼が赤の女王の応対に気を取られているすきに、アリスはクロノスフィアを持ち出し、マッドハッターの家族を救うために過去へ旅立ちます。アリスは過去に戻り、マッドハッターの家族を見つけようとしますが、すべての試みはうまくいきません。そこで、タイムが再び現れ、彼女からクロノスフィアを取り戻そうとします。

アリスは元の世界に戻ってきますが、再度ワンダーランドに飛び込み、マッドハッターの家族が実は赤の女王に連れ去られたことをつかみ取ります。アリスはマッドハッターに家族が生きていることを告げ、共に赤の女王の城へ向かいます。しかし、捕まったりクロノスフィアを奪われたりと、厳しい展開が続きます。

最終的には、アリスと仲間たちは赤の女王を追い、世界の崩壊を防ぐために奮闘します。アリスはクロノスフィアを大時計に戻すことに成功し、ワンダーランドの崩壊を止めました。この結果、白の女王と赤の女王は和解し、アリスは元の世界に戻る決断をします。

キャスト

主要キャストには以下の役者たちがいます。アリス役にはミア・ワシコウスカ、マッドハッター役にはジョニー・デップ、赤の女王を演じるのはヘレナ・ボナム＝カーター、そして白の女王にはアン・ハサウェイが起用されています。また、アブソレムの声を演じたアラン・リックマンは公開前に亡くなり、その遺作となりました。

映画のスタッフには監督にジェームズ・ボビン、脚本はリンダ・ウールヴァートンが名を連ねています。音楽はダニー・エルフマンが担当し、視覚面でも大きな魅力を持った作品に仕上がっています。

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は、夢の世界での冒険と過去の出来事を改変する挑戦を描きながら、友情や家族の絆、そして罪の償いの重要性を取り上げる感動的な物語です。

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