アルカ・グディニャ

アルカ・グディニャ (Morski Związkowy Klub Sportowy Arka Gdynia)

アルカ・グディニャは、ポーランドの港町グディニャを本拠地とするサッカークラブです。このクラブは、1929年に港湾労働者たちによって設立されたKSグディニャがその始まりです。

歴史の歩み

設立から数年後の1932年には、新しいスタジアムであるポーランカ・レドロウスカが完成しました。このスタジアムは、2000年までの長い間、チームのホームグラウンドとして使用されました。1934年にはSCコトウィツァという新たなクラブが設立され、1939年まで活動していました。

1949年にはRKS MIRが設立され、3年後にはクラブ名をKSKアルカ・グディニャに改称しました。1953年には3部リーグで優勝し、確かな成績を残しました。その後、1964年にKSKアルカ・グディニャとドケル・グディニャが合併し、MZKSグディニャが誕生しました。そして1972年、チーム名がアルカ・グディニャに変更されました。

1974年にエクストラクラサ（ポーランドのトップリーグ）に初昇格しましたが、1年で降格。しかし、1976年には再びトップリーグに戻り、1979年にはポーランド・カップを初めて制覇しました。この決勝戦では、ヴィスワ・クラクフを2-1で下し、チームの歴史に刻まれる勝利を収めました。カップ戦を制したことにより出場したUEFAカップウィナーズカップでは、ブルガリアのPFCベロエ・スタラ・ザゴラに敗退してしまいました。

1982年には再度Iリーガ（2部リーグ）に降格したものの、1982 FIFAワールドカップでは、アルカ・グディニャの選手ユヌシュ・クプチェヴィチがポーランド代表に選ばれ、チームの3位入賞に貢献しました。

1980年代から1990年代にかけては、2部リーグと3部リーグを行き来しながら、徐々に地位を固めていきました。2001年には3部での6年間を経て2部に昇格し、2005年にはエクストラクラサに復帰。

新スタジアムと現代の展望

2011年には新しいスタジアムが完成し、同年2月19日にはこけら落としとしてPFCベロエ・スタラ・ザゴラを招いた親善試合が行われました。この試合は1-1の引き分けに終わりました。

タイトルと成績

アルカ・グディニャの主なタイトルには、ポーランド・カップが2回（1978-79，2016-17）、Iリーガが1回（2015-16）があります。これらのタイトルは、チームの実力を証明するものであり、地域に愛される存在であることを示しています。

歴代所属選手

毎年多くの選手がこのチームに名前を刻んでおり、特にアンジェイ・シャルマッフやラファウ・ムラフスキ、アンデルソン・サントス・シウバなど、数々のスーパースターが在籍しました。最近では中野遼太郎や藤川朋樹、クリスティアン・マゴマ等の選手も所属しています。

アルカ・グディニャはサッカーだけでなく、地域とのつながりを大切にし、今後もさらなる発展が期待されるクラブです。

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