アルジェリア独立住民投票 (1962年)

アルジェリア独立住民投票の詳細

アルジェリア独立住民投票（Référendum d'autodétermination de l'Algérie）は、1962年7月1日に実施され、フランスからの独立を正式に決定するための重要な一歩となりました。この投票は、アルジェリア戦争の終結を導いたエビアン協定に基づいて行われました。エビアン協定は1962年3月19日に締結されており、その合意に従って、この住民投票は協定施行から3ヶ月後から6ヶ月以内に実施されることが定められていました。

有権者の条件

住民投票の有権者は、エビアン協定に従って定められました。これには以下の3つのカテゴリーの人々が含まれています：
1. アルジェリア国内に居住する市民
2. アルジェリアの選挙人名簿に登録された地域外居住者
3. アルジェリア生まれで、フランス本土や海外県に住む者

しかし、フランス軍の派遣部隊に所属する兵員は有権者から除外されました。

投票内容と結果

投票前、有権者は次の質問に対して賛否を示す必要がありました。「あなたは、1962年3月19日の協定に基づき、フランスとの協力の下でアルジェリアが独立国家になることを望みますか？」という内容です。その結果、投票率は非常に高く、賛成票が全体の99.72%を占めました。

投票結果は、以下のようにまとめられます：

• - 有権者登録数: 6,549,736人
• - 投票者数: 6,017,800人
• - 有効投票数: 5,992,115票
• - 無効投票数: 25,565票
• - 賛成 (Oui): 5,975,581票
• - 反対 (Non): 16,534票

フランス共和国大統領シャルル・ド・ゴールは、7月3日にこの結果をもとにアルジェリアの独立を公式に承認しました。これにより、アルジェリアでは1830年にフセイン・デイが降伏した日を記念する7月5日に独立が宣言されることとなりました。

結論

アルジェリア独立住民投票は、植民地支配からの解放を求めるアルジェリア人民の意志を明確に示した出来事です。フランスとの長い歴史的関係が、この一日をもって新しい局面を迎えました。独立を果たしたアルジェリアは、自国の未来を自己の手で築くことができるようになったのです。

この住民投票は、様々な歴史的背景や影響を持ち、今なおアルジェリアの歴史の中で大変重要な位置を占めています。

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