アルピナ (腕時計)

アルピナ：スイスの高級スポーツウォッチメーカー

アルピナは、スイス・ジュネーブに本拠を置く、シチズン傘下の高級時計メーカーです。1883年にゴットリーブ・ハウザーによって設立された「アルピナ・ユニオン・オルロジェール S.A.（UH）」を起源とし、130年以上にわたる歴史を誇ります。

ミッション：自然環境でのスポーツを支える

アルピナは、スイスアルプスのような自然環境でのスポーツに挑む人々のために、製造、設計、技術革新のすべての側面において、最適なスポーツウォッチを提供することをミッションとしています。

特徴：歴史と革新

日本での知名度はそれほど高くありませんが、スイスの時計メーカーの中でも長い歴史を持ち、熱心なファンに支えられています。自動巻式腕時計の黎明期には、オメガ社と並び、ハーフローター式のムーブメントの量産化で高い評価を得ました。

最盛期には2000店舗で販売されていましたが、クォーツショックの影響で衰退し、2002年にフレデリック・コンスタント社に買収された頃には、数十店舗での販売にまで落ち込んでいました。現在はシチズン時計の子会社となり、シチズンのムーブメントは搭載していません。フレデリック・コンスタント社製のムーブメントを搭載した製品もありますが、主にセリタ製のムーブメントが採用されています。

スタータイマーやアルパイナーなど、スポーツウォッチを得意とし、製造はフレデリック・コンスタントと同じジュネーブの工場で行われています。社屋にはフレデリック・コンスタントとアルピナの両ブランド名が掲げられています。

現在は、フレデリック・コンスタント、ブローバ、アンジェラスと並び、シチズン時計の海外事業の子会社として、シチズン時計系列の正規代理店で販売されています。

歴史：革新の軌跡

1883年: ゴットリーブ・ハウザーが「アルピナ・ユニオン・オルロジェール S.A.（UH）」を設立。
1913年: ドイツ海兵隊に「アルピナ クロノメーター」を納入。
1926年: 世界初の国際時計保証制度を確立。
1933年: アルピナ初のスポーツウォッチ「ブロックウアー」を発売。
1938年: スポーツウォッチ「アルピナ4」を発売。
1959年: テレメーターとユニットメーターを搭載した「アルピナ4 クロノグラフモデル」を発売。
2002年: フレデリック・コンスタント社がアルピナを買収。
2013年: スポーツウォッチ製造開始130周年を記念し、「アルピナ130」を発表。
2014年: スポーツウォッチ「アルピナ4」の復刻版を発売。
2015年: 「スイスメイドスマートウォッチ」を発表。自社製キャリバー「マニュファクチュール オートマチック フライバック クロノグラフ AL-760」も発表。
2016年: ダイバーズウォッチ「シーストロング ダイバー ヘリテージ」を発表。
2017年: シチズン傘下入り。「スタータイマー パイロット オートマチック」の新作コレクションを発表。

主要モデル

スタータイマー: 航空計器をモチーフにしたパイロットウォッチ。
アルパイナー: アルピニズム（登山）にインスパイアされたスポーツウォッチ。
* シーストロング: 1960年代のモデルを現代的に解釈したダイバーズウォッチ。

アルピナは、長い歴史の中で培われた技術と革新性を受け継ぎながら、現代のスポーツシーンに最適な時計を提供し続けています。

もう一度検索