アルマン・ツァルキヤン

アルマン・ツァルキヤン：UFCライト級を席巻する闘将

アルマン・ツァルキヤンは、ジョージア出身のロシア人総合格闘家です。アルメニア系の家庭に生まれ、幼少期はフリースタイルレスリングとアイスホッケーに打ち込みました。14歳でレスリングを卒業し、その後総合格闘技の道へ進みます。

2015年、プロ総合格闘家としてデビュー。ローカル団体で圧倒的な強さを誇示し、14戦13勝という輝かしい戦績を残しました。2019年、UFCへ参戦。初戦こそ惜敗したものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、その実力と人気を確立しました。

UFCでの活躍は目覚ましく、数々のKO勝利や判定勝ちを収め、ライト級ランキング上位に定着します。特に印象的なのは、2021年9月、クリストス・ジアゴス戦での1ラウンドKO勝利、そして2022年2月、ヨエル・アルバレス戦での2ラウンドKO勝利です。いずれもパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞する圧巻のKO劇でした。

しかし、順風満帆な道のりではありませんでした。2022年6月、マテウス・ガムロットとの対戦では判定負けを喫し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しながらも、惜しくも敗北を経験。接戦となったこの試合は、海外のMMAメディアでも賛否両論が飛び交いました。その後も、ダミル・イスマグロフを下し、ベニール・ダリウシュとの対戦では見事なKO勝ちを収めるなど、浮き沈みの激しいキャリアを歩んできました。

2024年4月には、UFC 300で元UFC世界ライト級王者チャールズ・オリベイラと対戦。接戦の末、判定勝ちを収め、ランキング1位にまで上り詰めました。しかし、試合中の観客への暴行事件により、ネバダ州アスレチックコミッションから罰金と出場停止処分を受けました。

ツァルキヤンの格闘スタイルは、レスリングをベースとしたグラウンドコントロールを得意としつつ、打撃も強力なオールラウンダーです。常にアグレッシブなファイトスタイルで観客を魅了し続けており、今後ますますの活躍が期待されます。

プライベートでは2020年に結婚し、娘にも恵まれています。リングの上では最強の闘将として、リングを降りれば一人の父親として、充実した日々を送っていることでしょう。

獲得タイトル

FEMFPライト級王座（2017年）

受賞歴

UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト (1回)
UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト (3回)

SNS

Instagram: @arm_011
* X (旧Twitter): @ArmanUfc

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