アルリンド・アイエティ

アルリンド・アイエティ：スイスが生んだアルバニアのディフェンダー

アルリンド・アイエティ（Arlind Ajeti）は、1993年9月25日、スイスのバーゼルで生まれました。現在はリーガ1のCFRクルジュに所属し、アルバニア代表としても活躍するプロサッカー選手です。ポジションはディフェンダーで、堅実な守備と高い戦術理解度を武器に、チームに貢献しています。また、弟のアルビアン・アイエティもサッカー選手として活躍しています。

クラブでのキャリア

スイス時代

アイエティは、地元クラブのFCコンコルディア・バーゼルでキャリアをスタートさせ、2004年にFCバーゼルの下部組織に移籍しました。2011年1月2日には、バーゼルと2年半のプロ契約を締結し、同年8月21日のFCトゥーン戦でリーグデビューを果たしました。2013年10月5日には、FCローザンヌ・スポルト戦でプロ初ゴールを記録しています。FCバーゼルでは、国内リーグ優勝4回、スイスカップ優勝1回を経験し、若くして多くのタイトルを獲得しました。

イタリア時代

2015年11月24日、アイエティはセリエAに昇格したフロジノーネ・カルチョにシーズン終了までの契約で加入しました。背番号は自身の生まれ年である「93」に決定。2016年1月6日開催のUSサッスオーロ・カルチョ戦で加入後初出場を果たし、初ゴールを挙げましたが、同時にオウンゴールも献上するというほろ苦いデビュー戦となりました。その後、2016年7月7日には、トリノFCにフリーで加入。3年契約（2年延長オプション付き）を結びました。

その他のリーグ

2018年9月13日、アイエティはグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに移籍し、母国スイスでのプレーを再開しました。2020年2月18日には、デンマークのヴェイレBKに移籍し、新たな挑戦をスタートさせています。

代表でのキャリア

アイエティは、U-17からU-21世代までスイス代表としてプレーしていましたが、2014年10月にアルバニア代表への変更を決意しました。同年11月14日には、親善試合のフランス代表戦でデビュー。2015年3月5日にはアルバニア市民権を取得し、アルバニア代表として国際Aマッチ公式戦に出場することが可能になりました。2016年5月28日には、親善試合のカタール代表戦で代表初ゴールを記録しています。

EURO 2016

アイエティは、UEFA EURO 2016に出場するアルバニア代表メンバー23人に選出されました。本大会では、グループステージ第2戦のフランス代表戦と第3戦のルーマニア代表戦に出場。ルーマニア戦ではマンオブザマッチに選ばれる活躍を見せましたが、チームはグループステージ敗退に終わりました。

プレースタイルと評価

アイエティは、恵まれた体格と身体能力を生かした対人守備の強さが持ち味です。空中戦にも強く、セットプレーでの貢献も期待できます。また、戦術理解度が高く、的確なポジショニングで相手の攻撃を封じ込めます。リーダーシップも兼ね備えており、最終ラインからチームを鼓舞する存在です。

タイトル

バーゼル

スイス・スーパーリーグ: 2011–12, 2012–13, 2013–14, 2014–15
スイス・カップ: 2011–12

トリノ

* エウゼビオ・カップ: 2015-16

アルリンド・アイエティは、その才能と努力で、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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