アレクサンダー・カラカセビッチ

アレクサンダー・カラカセビッチ（Aleksandar Karakašević、1975年12月9日生まれ）は、セルビア出身の卓球選手として知られています。特にダブルスでの実績が際立っており、国際舞台で活躍を続けています。

略歴

1993年のバルカン選手権を皮切りに、1995年ワールドチームカップ、1996年バルカン選手権、そして1997年、2001年、2005年のMediterranean Gamesに出場するなど、早くから国際的な舞台で経験を積んでいます。

1996年からはITTFプロツアーにも参戦し、ダブルスでの優勝を飾るなど、目覚ましい成績を残しました。その実績が評価され、1996年、2001年、2003年にはグランドファイナルにも出場を果たしています。

ヨーロッパ選手権には2000年から6回にわたり出場し、混合ダブルスでは3度の優勝を経験するという輝かしい記録を打ち立てました。

世界選手権への挑戦は1995年の天津大会から始まり、2003年のパリ大会、2007年のザグレブ大会では男子ダブルスでベスト8に進出するなど、着実にその実力を示しました。

その他にも、数多くの大会で主にダブルスにおいて優秀な成績を収めています。

オリンピックには、1996年のアトランタ大会、2004年のアテネ大会、2008年の北京大会と、3度出場しています。

プレースタイル

その才能は早くから注目されており、往年の名選手ワルドナーに「彼が酒を止めたら、誰も勝てない」と言わしめたほどです。天才的なバックハンドに代表されるトリッキーなプレースタイルを持ち味としています。

しかし、好不調の波が激しく、安定感に欠ける面があるため、ワルドナーやサムソノフのような安定した成績を残すには至っていません。

主な戦績

1996年：バルカン選手権 混合ダブルス優勝
2000年：ヨーロッパ選手権ブレーメン大会 混合ダブルス優勝（ルタ・ガルカウスカイテと）
2001年：ITTFプロツアー・ドイツオープン 男子ダブルス優勝、Mediterranean Games 男子ダブルス優勝
2002年：ヨーロッパ選手権ザグレブ大会 混合ダブルス準優勝（ルタ・ガルカウスカイテと）
2003年：ヨーロッパ選手権クールマイヨール大会 男子ダブルス ベスト4（スロボダン・グルイッチと）
2005年：ITTFプロツアー・ロシアオープン 男子ダブルス優勝、ヨーロッパ選手権オーフス大会 混合ダブルス優勝（ルタ・ガルカウスカイテと）、Mediterranean Games 男子ダブルス優勝
2006年：ITTFプロツアー・セルビアオープン 男子ダブルス優勝
2007年：ヨーロッパ選手権ベオグラード大会 混合ダブルス優勝（ルタ・パスカウスキエネ（旧姓ガルカウスカイテ）と）
* 2009年：ヨーロッパ選手権シュトゥットガルト大会 男子ダブルス ベスト4（ボージャン・トキッチと）

アレクサンダー・カラカセビッチは、その卓越した技術と個性的なプレースタイルで、セルビア卓球界、そして世界の卓球界に大きな足跡を残している選手の一人です。

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